表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美意識過剰  作者: 桜木 葉
42/67

美人は三文の得!? ─2─

 


「じゃあアタシ次で降りるね。奈々ちゃんここ座りなよ」


 ホームに着く手前で奈々に声をかけると、入れ違いざまに耳打ちしてきた。


「なんで海原さんなん? 麗美ちゃん綺麗ねんから他になんぼでもおるやん」


「……は?」


「私、譲らへんから」


 突然の宣戦布告に何も言い返せないままドアが開き、アタシはホームに降り立った。




「……はい?」


 なんで……? なんでアタシと奈々が同じ土俵に? まさか……奈々は自分がブサイクやって事、知らんの?


 あまりの奈々の自信に、聞き間違えたのかとさえ思った。


 譲らへん?

 you ズラ 変?


 どうしても聞いた言葉と脳内変換が上手く噛み合わない。


 アタシは自宅に到着するまで、ずっと首を傾げたまんまだった。







「ただい……」「おかえり! 麗美、大丈夫か? 遅かっ───」


 オトンのセリフが途中で切れたのは、アタシが思っきり睨みを効かせたから。首は傾いたままで。


「先輩がアタシら新人にご飯奢ってくれた。帰りは同僚の女の子と一緒やった。襲われてもないし誘拐もされてない。お風呂入る」


 モジる隙を与えず、リビングで洗い物をしていたママに『ただいま』と声をかけて鞄を置くと、風呂場に直行する。




 一通り洗い終わってから湯船につかると、思わずため息が漏れた。


 チヤホヤされた事がない身としては、それだけで嬉しいと同時に疲れもする。そして、身だしなみにも気を使わなくてはならなくなった。なんせ一歩外にでれば、たちまち注目の的になるのだから。


「今日も長い1日やったなぁ……」








 さっぱりしたアタシは、頭をバスタオルで拭きつつリビングへ。すると、またイラッとする仕草をするオトンが視界に入った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ