表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美意識過剰  作者: 桜木 葉
33/67

ライバル出現!? ─3─




 昼休み。

 ママが作ってくれたお弁当を机の上に広げたままボーっとしていたアタシの前に、コトンと置かれた湯飲み。


 顔を巡らせると、そこには微かに笑みを浮かべた奈々の顔があった。




「あ……ありがとう」


 なんだか当たり前のようになってしまった奈々のお茶汲み。少しだけ良心が傷んで、自然と口から言葉が出る。


「そんなお礼なんて……」


 顔を伏せてはにかむ奈々。


「だって……ホンマはアタシもせなアカン事やし……」


 そう。こっちの世界に来るまでは、アタシがやっていた事。綺麗になったからやらなくていいなんて、絶対間違ってる。いくら奈々が、これまで可愛い事を棚にあげてその仕事を放置していたとしても。


 今、同じ事をしているアタシはやっぱり……



「いいよ。麗美ちゃんは綺麗やねんからそんな事気にせんで」


 ハッとして顔を上げたアタシに、奈々は奇妙な笑みを浮かべた。


 それは、アタシがブサイクだった頃に抱えていた劣等感でも諦めでもなく。


「美人の特権は、男にチヤホヤしてもらえる事。麗美ちゃんはその特権に甘えてたらいいねん」


「な……どうゆう事?」


 刺を持った言い様に、アタシは少し鋭い瞳で奈々を見つめる。


「私は私の特権をフルに活用させてもらうって事。───知ってた? ブスにも特権ってあるねんで?」


 は? ブスに特権なんて、あるわけないやん。


 呆気に取られてるアタシを見下ろし、奈々は更に捨て台詞を吐いて去って行った。


「海原さんって誰にでも優しいよね? 今晩、楽しみにしてるわ」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ