第三話 希望を胸に
「あ~スッキリしたー」
汗を流さし終えお風呂から上がり脱衣所で着替え直しているところだ。
「あのバケモノ親父との稽古は毎回死を覚悟するから寿命が縮むわ~。」
そんな愚痴をごぼしながら脱衣所をでる。
「レント様」
「‥‥お前をいつからいたの‥?」
「レント様が脱衣所に入られましたので待機しておりました。」
「‥‥なんか凄いよ叶奈は。」
「お褒めにあずかり光栄に思います。」
「それと朔夜様がお呼びです。」
「父さんが?」
「話したいことがあるから書斎に来るようにと」
「了解ー。」
それからレントは父のいる書斎へ足を進めた。
「なんだよ話しって。家出しろとかかなー?」
そんなことを思いながら書斎にたどり着く。
2回ノックをし部屋へ入る。
「失礼します。なにか用ですか?父さん。」
そこには大きなイスに座り本を読みペンを動かしている父の姿があった。
「お前に話したいことがあってな。まぁいい。そこに座れ」
「ヤベー。絶対家出しろだよこれ‥‥。」
そんなことを思いながら来客用のイスに腰を下ろす。
「そろそろお前を学園に通わせようと思ってな。」
「学園ですか?」
「あぁ。グリスト第一学園への編入手続きが終わってな。三日後に編入することが決まったから伝えようとおもってな。」
グリスト第一学園は家柄のいい人間が通うことのできる学園だったが最近では庶民も入学できるようになったという学園だ。
「三日後に編入試験があるそうだから遅刻はせずに時間通りに行くこと。わかったな?」
「分かりました。編入試験に向け準備を進めていきたいと思います。」
「失礼しました。」
そう言い書斎をでた。レントの顔は好奇心と興奮できもちわるい顔になっていた。
「ついに念願の学園への入学だーーー!!」
「学園に行けば強い奴や可愛い女の子にも出会える!」
そんなことを思い想像しながら自室へ向かうレントの姿を影で見ている叶奈の姿がそこにはあった。
「レント様可愛い‥‥。」
そんなことは知るはずもないレントはランラン気分で廊下をあるいていた。