表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第1話-僕達の秘密基地-

 草木を掻き分けながら僕は前に進む

今僕がいるのも森の中。どこを見ても木しかない森の中で僕はただひたすら走っている。





「はぁ‥‥はぁ‥‥」





息を切らしながら走り続ける

足を止めてはいけない。早く行かないと。



走る事5分くらい

前方に出口らしき隙間から太陽の日差しで僕を照らす

僕は条件反射で足を止め、顔の前に手を出し、目を細める





「あと少しっ!」





僕は自分に言い聞かせるように言うと足をまた踏み出す。

草木を避けながら森を出る。そこには一軒の家がポツンとあるだけ。





「着いたー」





僕は手を上げ背伸びをした

すると少し遠くの方から聞こえた叫び声





「おっそーい!何してたの!」





プンスカして僕を出向いたのは凛久(りく)

僕の従妹の双堕(そうらく)凛久





「ちょっと聞いてるの!伊澄!」

「聞いてるよーごめんごめ~ん寝坊したー」




僕は明後日の方を見ながら頬をポロポリかいた


そうそういい忘れてたね

僕の名前は伊澄(いずみ)らう。正真正銘の男!





「悪いと思ってないよね」

「勿論!‥‥あ、いや、違うんだ!」

「何がよ!」





つい思っていたことが口に出て僕はとっさに手で口を押えた

押さえた時にはもう遅く、また僕は凛久を怒らせた。





「違うんだ凛久!‥‥ご、ごめん」

「‥‥」

「凛久ぅ~」





無言で凛久は僕の前を歩く

僕はトボトボとその後ろを歩いていると凛久が振り返った。





「もう怒ってないから早く来て」





優しい声で凛久は僕に微笑みかけ、凛久はドアノブに手を添えて扉を開ける。

開け際に凛久は言った。





「遅刻常習犯にはもう呆れてるから」





その時の凛久の微笑みが一瞬だけ真っ黒い微笑みに見えたことはきっと僕の気のせいだよね‥‥。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ