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乖離  作者: 池田 孝則
2/3

2話目

(今日は遅くてよかったな)


毎回この時間帯の電車に乗るときはそう思う


空いている、とは言えないまでも


適度に空いた座席、どこに座るか迷わなくてもいいこの感じ




午後の授業を受けに行く


それが今日の自分




電車に乗って30分


目的の駅に着く



電車を降りて目に付くもの




ひと


ヒト



その群れに飛び込んでいく自分



第2の戦いが始まっている



人通りを縫い、改札を抜ける



通いなれた道を歩き、目的地へついた




キャンパスだ



不意に目が合う人がいた  顔は覚えている


こんな時、自分の第一声は決まっている


「おはよう!」


笑顔を作り 言う台詞

そしてその後は目を合わさない  そうすれば会話は続かない


「おはよー」



・・・・・



(ほらね)



人の顔と名前を覚えるのが極端に苦手な自分にとって、

この台詞は非常にかけがえのない物になっていた


背が高いからか

よく目立つ存在の自分は、話しかけやすい対象として周りに認識されているらしい

なのでよく話しかけられるが、それはそれで大変なんです





そして今日も


学生の本分を全うする




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