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神々の遠い記憶を継ぐ者  作者: まるねこ
第三章 覚悟の先にあるものは

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第六十五話 終章

「……み。宵闇よいやみ


誰かが私の名を呼んでいる。カラヒノタチ様の長い時間の記憶を辿っていたせいか、酷く懐かしい声が聞こえてくる。


ゆっくりと目を開けると、そこには必死に呼びかけているあおい様の姿があった。


「……あおい様」

「良かった」


周りを見渡すと、ここは癒しの池の中のようだ。


「……癒しの池? 秋の国に戻ってきたのですか?」

「ああ、そうだよ。全て終わった。もう、心配は要らない」

「よかった!!」



いやいけに浸かりながら私が倒れた後の話を聞いた。


瘴気しょうきを生み出していた春隣はるとなり様が消えたことで冬の国に溢れていた瘴気しょうき神祇官じんぎかん衛門府えもんふの人達によってかなり薄まっているようだ。


玄帝げんてい様はやはり瀕死の重傷をしていて冬の国のいやいけにそのまま送られて今は大分回復されたらしい。


そして冬の国を守っているフユクニ様は結界を解き、平常時に戻るように動いているようだ。これは各国を守る神様も同じでアキコク様も秋の国の結界を解いたと聞いた。


私と白帝はくてい様がいやいけに浸かっている理由はやはり神の力を全身で受けとめたからだ。


白帝はくてい様は修行を行っていたため、力を受け取るための身体は出来ていたが、やはり膨大な力を受け止めるのに身体が悲鳴を上げたようだ。


私はほこらに入って修行をしているわけではなかったため、白帝はくてい様よりも身体の負担が大きかった。


こうして二人とも治療をしている最中なのだが、気になるのは四季殿しきでんのことだ。


番紅花ばんこうか様は私が目覚めていない間に神様への報告をしてくれていたらしく、神様から二人の身体が回復するまで四季殿しきでんでの風読かぜよみは行わなくていいと言われたようだ。


今は山吹やまぶき様がアキコク様を通じて風読かぜよみに準じたものを行っているのだとか。




白帝はくてい様、準備は出来ています」

宵闇よいやみ、では行こうか」

「はい!」


治療を終えた私と白帝はくてい様は再び乞う四季殿しきでんに向かった。

【完】

神々の遠い記憶を継ぐ者最後までお読みいただきありがとうございました!!


どうか最後の最後に…↓にある⭐︎の評価をいただきたいです。⭐︎1つでもかまいません!入れていただけると、作者狂喜乱舞します。

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