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ちょっぴりビターでスイートな

作者:高城道之
ある兄妹のバレンタイン小話です。
*******************

 私には、二人のお兄ちゃんがいる。

 一人目のお兄ちゃんは、とても明るい人。いつもにこにこ笑っていて、おやつはいつも分けてくれたし、両親がでかけて寂しい夜には、いつも絵本を読んでくれた。たとえるなら、春の野原に吹く風のように優しい人だ。
 二人目のお兄ちゃんは、とても静かな人。あまり笑顔は見せてくれないけど、風邪をひいた時は隣で手を握っていてくれたし、疲れて動けなくなった小さな私をおんぶして帰ってくれたこともあった。たとえるなら、静かに見つめる冬の陽射しのように温かな人だ。
 そんな二人のお兄ちゃんたちと私は一歳しか違わないから、物心つく前からいつも一緒に遊んでいた。春の山登りに夏の花火、秋のお祭りに冬のそり遊び。小さい頃のアルバムを開けば、三人一緒の写真であふれている。

 私はそんな二人のお兄ちゃんが大好きだ。
 その想いは、今も変わらない。

*******************
《初出:2012年2月5日発行 同人誌「Pure assort」より》
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