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沖縄・台湾侵攻2025 Easy Mode  作者: しののめ八雲
先島諸島・九州沖航空戦
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出撃!航空自衛隊

2025年4月3日 06:30 沖縄および九州


306飛行隊の増援を受け入れた第9航空団は、先島への爆撃に対する迎撃を開始した。

出撃可能なF15JSIおよび改の中から、CAP8機を上げると、残りの稼働機は30機の大編隊を形成して先島諸島へと向かう。

さらに那覇に4機だけ分遣された、301飛行隊のF35Aも加わった。


橋本三佐も無論この中に加わっている。那覇に戻ってきた彼には、新田原に退避しているわずかな時間に、見慣れた景色がパラレルワールドになったように感じられた。

自衛隊の区画は復旧が進んでいる。だが、北側の那覇空港エリアに目をやれば、数機の旅客機が無残に焼け落ちたままだった。

ターミナルビルにも爆弾の直撃があり、大きな被害を出している。


一方、4機の偵察任務の303飛行隊のF35Aは、先島諸島に向かう上陸船団を発見していた。

目標は2群。第1群は22ノットの高速艦隊だった。4隻ずつの075級、071級揚陸艦と、護衛の10隻の055級、052級ミサイル駆逐艦、6隻の54級フリゲートで編成されていた。


第2群は、徴発された16隻の民間フェリーと戦車揚陸艦だ。重装備と大量の物資を搭載し、18ノットで第1群の300キロ後方を航行していた。護衛は6隻ずつの052D型駆逐艦と、054型フリゲートで編成されている。


航空自衛隊は、先島諸島にせまる2群に対してそれぞれ攻撃隊を編成した。

第1群に対しては301飛行隊のF35A12機が、24発の対艦ミサイルJSMを搭載し、これを302飛行隊の8機のF35Aが直掩する。

新田原を出撃した20機の攻撃隊は、KC767に徳之島上空で空中給油を受けると、西に飛行していった。


長距離の航空作戦のため、作戦の鍵となる空中給油機のKC767とKC46Aは、303飛行隊のF35A12機が護衛している。


第2群に対しては築城を発進したF2A、3個飛行隊45機が、対艦ミサイルASM3Aを90発搭載して攻撃に向かった。

護衛は北海道から移動してきた201飛行隊のF15。201飛行隊はアップグレードされていない、ほぼ40年前の仕様のままのF15装備だ。だからミサイル一つとっても、PL15や12を装備する中国軍戦闘機に対しては、かなり分が悪い。

そのため彼等の任務は、護衛機として無理に空中戦を行うことではなく、陽動とされている。

なお、九州の防空はF2各飛行隊が1〜2個エレメントを差し出して、CAPを形成していた。


那覇基地上空は、302飛行隊の残り8機のF35Aが、CAPを行ってカバーしている。


航空自衛隊の各基地では、地上に残る隊員達が隊旗や帽子を千切れんばかりに振って、出撃機を見送っていた。

沖縄方面に、203、305飛行隊を除く、全ての戦闘飛行隊を集結させた航空自衛隊の一大反撃が、今始まる。


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