巡り逢えた春、目覚めのとき
最初に言葉が降ってきて
沢山の意味が生まれ 溢れて
次に春の匂いがして
胸のざわめきがそこへ続き
何かがおかしいと気づく頃には
もう桜色の空気に包まれていた
ああ 春の訪れは
遠いようで近かった
呆気ないと感じるくらいに
あんなに待ち焦がれたはずなのに
これまでの私は
眠っていることしかできなかった
閉ざされた部屋で 独りきり
燻った気持ち 抱えるばかりで
夜明けなど来ないと思っていた
ああ 今は春に手が届く
目覚めたら広がる景色
あれも これも あとそっちも
全部 全部 形にしたい
語れるだけ語りたい
綴れるだけ綴って
飽きるまで描いて 描いて
いくつもの花を咲かせたい
時間という概念が消えていく
もう止まれない 振り向けない
前だけ見ていていいですか
伸ばした指に花びらが触れる
春に 春に
逢いたかったよ
振り回されるとわかっていても
それでも“私”を思い出させてくれる
大切な季節だったから