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こんにちは、そして、どうしよう

はじめまして、ささみと申します。

小説のしの字も知らない、ド素人ですがボチボチ書いてみようと思います。


小説処女作となりますので、誤字や脱字等見かけたら優しく指摘していただけたらとおもいます。


よろしくお願いいたします。

のどかな風景、遠くでは羊を追う犬の声が聞こえる。

暖かな日差しの中、私は今日この村を出る。



時は遡ること、3年前…

この年12歳になる子供たちが村唯一の神殿に集められ、洗礼の儀式が行われた。

洗礼の儀式は、大人になる手前の子たちに心構えや、立ち振舞いについての説法もあるが、1人1人に適した武器が神様のお告げにより知らされる日でもある。

この日を心待ちにしていた子供たちは、神殿長の話も上の空にそわそわとしている。

あちらこちらから、どんな武器だろう?や、絶対冒険者になってやる!と楽しそうな声がする。

この私、マリエールもその一人だ。

どこか落ち着かない雰囲気の中、式は滞りなく行われいよいよ適正武器のお告げを聞く時がやってきた。

ズラリと並んだ列に私も並ぶ、小学で仲のよかった友達とわくわくしながら順番を待つ。

「ねぇねぇ、マリーはどんな武器が良いの?やっぱりお母さんと同じがいい?」

そう声をかけてくれたのは一緒に並ぶ幼馴染みのエミリーだ

「そうねぇ、お母さんと一緒なら村一番の料理人にならなきゃね。」

私の母の適正武器は《調理器具》よって職業も料理人となった。今では村一番の料理人だ。

そんな料理の腕と人柄に惚れ込んだ父が、冒険者をやめて今はこの村の護衛をしつつ林業を営んでいる。

そんな父の適正武器は《戦斧》である。

エミリーと会話を弾ませていると、私の順番がまわってきた。さぁ、いよいよだ。


名前を呼ばれ、小さな部屋にはいると、台座のような所に銀色の大きな器があり、うすぼんやり虹色に輝く水が湧き出てサラサラと溢れては消えている。

「マリエール、前へ。」

そう促され、私は器の前に移動する。

「心を静かに、聖杯に手を添えなさい。」

言われるがまま、水が溢れる聖杯へと手を添える。

ふわりと輝いたかと思うと、何やら見慣れない形が浮かび上がる。

「マリエール、貴女の適正武器は《釣竿》です。」

「え?」

私は耳を疑った。

「適正武器は《釣竿》と出ています。」

頭の中は疑問符でいっぱいになり、聖杯から手を離す。

促されるまま部屋をあとにする。

釣竿…?釣り?こんな山奥の村でどうやって釣りなんかするのよ!?


この世界では、12歳に告げられた適正武器によって15歳の成人まで適正職業の元で見習いとして仕事をする。

当然、そのまま成人をすればその職を極めることになる。

父のように、元冒険者が身を固めて村の護衛や、警備兵となることは珍しくもない。

難しい顔をしながら広場に出ると、後からエミリーがやってきて嬉しそうな顔で声をかけてくれる。

「マリー、適正武器はなんだった?私は針だって!お母さんみたいな仕立て屋さんになるのが夢だったの!」

私の顔が険しいことに気がつき、心配そうな顔で声をかけてくれる。

「マリー…大丈夫?眉間のシワがすごいことになってるわよ?」

「あっ、え?ほんとだ。」

「本当に大丈夫?そんなに変な適正武器だったの?」

「…釣竿。」

ぽつりと呟くと、キョトンとした顔で私の顔を覗き込む。1拍置いて

「えええええ!?」

可愛らしい声で驚いた。


ほんと、叫びたいのは私の方だよ…

お読みいただきありがとうございます。

週一回、金曜日更新を目指してがんばります。


また来週お会いしましょう。

と書きましたが、作者論文の絞めきり間近のため更新ずれます…ごめんなさい

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