炎天の吹き流し
ハイウェイに吹き流し
南風にはためく
陽炎ゆれて坂の向こう
海を目指して
手を握って欲しそうな君の気配
痛いほど分かるけど気が付かないふり
なぜ二人きり今ここにいるの
分からないまま
はしる
なぜ、なぜ、なぜ、僕のほんの一滴しか
知らないくせに
なぜ、なぜ、なぜ、君は悲しい色した目で
僕を見るの
愛せないわけじゃない
ただ君だけを
僕の心に住むのは
あの子だけだから
なぜ、なぜ、なぜ、心冷たいままなの
体温を分け合っても
なぜ、なぜ、なぜ、愛せない
君の心が分かりすぎて
愛する事できない