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先祖返りの町作り  作者: 熊八


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私立高等学校

エストが三代目領主に就任してから、

4年ほどが経過した頃。


メイは第三子を出産した。

私はもはや恒例となった、祝詞を唱え続けた。


そのかいもあってか、今回も安産で、

元気な女の子が生まれた。


この子は後に、ルナリアと名付けられた。


メイによく似た金髪と青い瞳をした、

玉のような赤ちゃんだ。


さすがに三人目ともなると、

ゴランさんは泣き出しはしなかったが、

それでも、初めてできた娘に、

デレデレであった。


また、この頃には、

高等学校の先生達と協力して編集した、

参考書も印刷され、販売され始めた。


一般販売された参考書を見た貴族達は、

さらに反発を強め、

武力をちらつかせるような発言をするものも、

現れ始めた。


そのため、自衛する必要性を感じたエストは、

傭兵を常時雇用するようになった。


ガインの町には、騎士団が存在しないため、

傭兵団が自由に運営できると評判になり、

本拠地をガルムの都市から、

移すものも現れ始めた。


キナ臭さを増していった周辺事情ではあるが、

町の中は平和で、この頃には、

高等学校の卒業生の中には、

私立の高等学校を設立するものも、現れ始めた。


私立の学校は、年度を増すごとに増加していき、

官僚の中には、一定の規制をかけるべきだと、

主張するものもいた。


私立の学校では、教える内容がまちまちで、

レベルも学校ごとに異なっていたためである。


私は前世の私立学校を知っていたため、

放っておけば、

やがてレベルにあった生徒が集まるはずだと、

考えていたため、エストに進言して、

自由にさせる事にした。


また、領主からの補助金が出るのが、

最初に設立した、

公立の高等学校のみであっため、

授業料も一番安く、そのため、

入試の競争率も一番高くなり、

私の設立した高等学校が、

最高の高等教育機関として、

認識されるようになっていった。

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