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先祖返りの町作り  作者: 熊八


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謎の超技術

レイゾウコの試験販売開始から、

半年が経過した頃。


レイゾウコは爆発的大ヒットとなり、

受注に対して、生産が全く追いつかなくなった。


そのため、予約生産制を採用した。

既に半年先まで予約で埋まっている。


私にとって意外だったのは、

予約先に、多数の同業他社の魔道具工房の名前が、

あった事だ。


これは、分解してコピー商品を、

作ろうとしたためだ。


こっそりとコピーを作るのではなく、

堂々と予約するその姿勢に、

私はむしろ感心していた。


ただ、この試みは全て失敗に終わる。


冷媒や断熱材や密閉用のゴムの考え方が、

全く理解できなかったようで、

そこになぜそれが必要なのかが分からず、

適当なもので代用していた事が、

主な原因である。


特に、分解した時に発見される、

密閉された空間内部に安置された、

数本の火の消えたロウソクは、

完全に意味が分からなかったようだ。


また、複数種類の魔法式のプレートが存在し、

それらが銀線で接続されている理由も、

理解できなかったようだ。


もし、彼らの中に、

魔法式が解析できる魔導士が、

一人でも存在したのであれば、

これは複数種類のプレートを連動させる、

失われた技術だと、気付いたかもしれない。


しかし、そのような人材はいなかったらしい。


(少し考えれば、

 連動しているのは分かるでしょうに)


そう思っていたため、

なぜ彼らがそこに思い至らないのかと、

首を傾げながら、

魔道具業界に怒涛のように流れる、

各種の噂を聞いていた。


彼らは最後まで、

一種類の魔法式を、なぜか3分割していると、

考えていたようだ。


開発されたコピー商品は、

巨大な上に冷却効率もかなり悪く、

さらに価格も、

ヒデオ工房の純正品よりも高かった。


そのため、

それらのコピー商品を購入した客からは、


「高額な粗悪品を売りつけやがって!」


と、非難が殺到した。


信用を急激に失った、

先発の工房達の様子を見た、

後発の分解希望の工房達は、

コピー商品開発から手を引いていった。


私の作るものは、

謎の超技術が使われていると、言われ始め、


「ヒデオ工房の商品のコピーは作るな。

 作れば、こちらの信用が下がる」


と、業界で広く言われるようになっていた。


また、ルツ工房はコピー商品開発に、

最初から手を付けず、

予約注文の中にも名前がなかった。


この理由は、少し後に、

代替わりしていたルツ工房長によって、

知らされる事になる。


また、増産体制を整えるため、

新たに魔道具職人と弟子を雇用し、

工房も引っ越して規模を拡大した。


この引っ越し作業は、

商品を生産しながら同時進行で行ったため、

かなり苦労した。

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