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先祖返りの町作り  作者: 熊八


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ひいおばあちゃんのペンダント

エルクが跡取りになってくれたため、

領主代行になってもらい、

無理を言って長期休暇を取って、

里帰りもしていた。


独りぼっちの領主では、

ガイン村を長期には留守にできなかったため、

これはとてもありがたかった。


今、エストのシャツの下には、

里帰りした時に祭司長に作ってもらった、

魔石を使ったペンダントが、かけられている。


魔道具師見習いの時の、

金属加工の技術を使って作ったものだ。


(端くれといえども、貴族になりましたので、

 問答無用で打ち首には、ならないでしょう)


という、判断のもと、


「エストのひいおばあちゃんの、

 魔力がこもったペンダントですよ」


と、エストに教えて与えたものだ。


「でも、とても高価なものですから、

 あまり他人には見せないように、

 してくださいね」


そう言い含めていたが、

エストは素直に従っている。


エストは、里にとても興味を示していたせいか、

ひいおばあちゃんのペンダントを、

宝物のように扱ってくれている。


「大きくなったら、

 私は森の隠れ里に行きたいです」


エストは、里への旅行が夢だそうだ。


子供の頃に一緒に育った、同年代の里の仲間達は、

最近少し、老けて来たように見える。


考えてみれば、私ももう64歳のため、

長命な森アルク族とは言え、

そろそろ老化が始まる頃だ。


私一人が、時に取り残される事を、

見せつけられたようで、

少し感傷的になった。


里の儀式を全くしない私を、

いつまでも祭司様と呼ぶ姿に、胸が熱くなる。


その日は祭司長に頼んで、

久しぶりに儀式の祝詞を復習した。

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