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先祖返りの町作り  作者: 熊八


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護衛の旅

今私達が護衛しているのは、砂糖を運ぶ商人だ。

この国の南部にある港町周辺では、

サトウキビが栽培されている。


精製技術が未熟なのか、黒砂糖ではあるが、

なかなかの高級品で、

裕福な平民でないと口にできないものだ。


臨時の護衛パーティーは6人で、

半分の3人が、

私と同じ傭兵団の同じ分隊のもので、

残りが他の傭兵団の混成集団だ。


この中で、私の分隊に所属している二人は、

男性の方がエルクで、

女性の方がルースである。


どちらもまだ18歳と若いが、

私とほぼ同時期に入団した同期生だ。


そのため、自然と会話する事が多くなり、

団員の中では、一番仲の良い仲間である。


この二人は幼馴染で、いつもセットでいるが、

付き合ってはいないらしい。


どこの出身かは、誰も知らないが、

おそらくは元自由民だろうなと、

皆感じている。


二人とも16歳という、

成人したばかりの年齢で入団し、

若手のホープとして認識されている。


エルクは、いわゆる細マッチョというやつで、

着やせする見た目に反して、非常に力強く、

大型の魔物の突進も、

盾を使って真正面から受け流す。


いわゆる壁役である。それも相当優秀な。


ルースは、なんと魔導士だ。


つまり、ヒム族では、

とても希少な無詠唱魔法の使い手である。

魔法制御力もかなり優秀である。


私の知る限りでは、

私を例外としてカウントすれば、

ガルムの都市最強の魔法使いだ。


エルクが受け止め、ルースがとどめを刺す。

流れるような連携を見せる二人である。


私が悪目立ちしているせいで、


(実力の割には、

 周囲の評価が低いんですよね)


というのが、私の見立てだ。

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