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先祖返りの町作り  作者: 熊八


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デンワ

ニーナが4歳になり、かわいい盛りを迎えた頃。


デンキ式のデンタクが、無事に発表された。

魔道具式のものに比べると、

かなり小型である上に安価であった事から、

人気商品となっていた。


ただ、まだまだトランジスタの、

量産体制が整っていないため、

一般庶民が気軽に買えるほどの値段ではなかった。


それでも、業務用として人気を博している。


またこの頃には、電話の実証実験も始まっていた。


前世の受話器に収まるほどには、

スピーカーとマイクが小型化できなかったため、

大昔の電話機のように、

それぞれが独立した形式になっていた。


電話の回線は、いったん全てが、

交換局に繋がるようになっている。


これは、電話が回線交換方式と呼ばれる形態で、

繋がっている事による。


交換局で通話相手へ接続すると、

双方が一本の回線で繋がり、

電話が使えるようになるのだ。


ちなみに、インターネットのように、

一本の回線を複数で共有する方式は、

パケット交換方式と呼ばれる。


この電話機にはボタンが一つだけついており、

それを押すと交換局のオペレーターに繋がる。


そこで通話相手を告げると、

人力で回線を接続してくれる方式になっている。


まずは数か所での実験が行われた。


具体的には、ダイガクの私の研究室や、

ヒデオ工房の工房長室等である。


私の行き先に多く設置されているのは、

何か緊急事態が発生した時等のために、

容易に呼び出せるようにとの意味もあるらしい。


また、領主館には放送室が新たに設置されていた。


そこから各所に接続された大音量スピーカーで、

放送を行うのだ。


領民全員に何かのお知らせがある時に、

利用されるようになっている。


テストでこの放送を最初に流した時には、

ガイン自由都市のどこにいても声が聞こえると、

一躍、領民達の注目の的になったのであった。

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