表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/24

1 はじまり



 輪廻転生はアジア的な考えらしい。日本に来た外国人に密着するテレビで、欧米出身の女性が確かそう言っていた。もちろん宗教観によるのだろうけど。私は、死んだら生まれ変わるのが当たり前って自然と思ってた。とは言ってもそれは、いつか、の話。四十九日とか三回忌とか色々あるし。


 だけど最近の転生ブームの影響か、死ぬ瞬間にふとよぎった。このまま異世界に転生したりして、って。






 私は人生やり直すなんて面倒臭いこと、したいと思ったことはなかった。強いて言うなら大学で、司書課程をとればよかったなってくらい。趣味の読書は紙の本オンリーで、電子書籍なんて味気ないって思ってた。次に読む面白そうな本を探すため、深夜アニメを試聴しては原作本をチェックする日々。


 その流れで、課金なしでできる現代が舞台の乙女ゲームならやったことがある。サクサク話が進まないのがじれったくてつづかなかったけど。結局、どんどんいくらでも続きが読める、WEB小説にどっぷりはまった24才。早く帰って続きが読みたいって仕事中にすら考えちゃうドはまりっぷりの今日この頃。




 今日も足早に帰宅中、WEB小説のストーリーの続きに思いを馳せていた。ふと前を見ると突進して来る男性。両手は右の腰。――握る刃物?うそっ?!通り魔?本当にっ!?


 眠れない夜に、こんな時の為にシミュレーションした動きを思い出す。突き出された刃物をかわし、腕を取って引き倒す。できちゃった!次は握った刃物を落とさせ……落とさせられないっ!!ぱっと瞬時に通り魔と上下が入れ代わる。


 犯人や、なぜ君はその身体能力を他に生かさない?そもそも武芸を嗜んですらいない私はそう思う。イメトレ通りにいかないこの現実に、イメトレしかしてなかった事実と共に絶望し、振りかぶられる刃物を見る。


 その瞬間に思ったのだ。このまま異世界に転生しちゃったりして、と。











 主人公の認識です。シリーズを読んでいただいても分かりますが、輪廻転生は型は違えど各地にあるようです。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ