6話 ちょっとは考えろポンコツ!!
俺は街についた後、宿を取って一度ログアウトした。
「ふぅ………」
俺は機械を外すと一階に降りていった。
「お兄ちゃん、O・L・Oをした感想をどうぞ」
「いきなりマスコミみたいなことするなよ」
「冗談だよ〜」
「それより、もう昼食時だから何か買ってこようか」
「賛成!」
「アンモニア水は?」
「アルカリ性!」
「俺の性別は?」
「女性!!」
「そこは男性だろ!!」
「今のお兄ちゃんは女の子でしょう!!」
「忘れさせてよそんな現実」
「現実逃避ぜずにちゃんと前を向いていきなさい」
「横向いては歩けないでしょ」
「物の例えだよ!!」
「まぁそんなかっかせずに」
「原因はお兄ちゃんでしょ!」
そうやって明希は俺の首を絞めてくる。
(あ……やべ……息が………)
チーン……
何処からかそんな音が聞こえた。
「あっ……お兄ちゃん!!」
また丨明希《屍量産機》によってこの世に屍が一つ増えた。
「で、どうしてこうなったんだ?」
俺が目を覚ますと、テーブルの上には大量のカップ麺の姿があった。
「私が買ってきたの!!」
えっへんとポーズしながら胸を張る明希に青筋が立つ。
「このお金は何処からでたんだい?」
「それはお兄ちゃんのポケットマn……」
「ばっかやろ!!」
「えっ?」
「俺の金を勝手に使うんじゃない!」
「昔『俺のものはお前のものだから使って良いぞ』って言ってたじゃん!!」
「いつの話だよ!!それにその時おままごとのセリフだったじゃないか!!」
「えっ?そうだっけ?」
「そうだよ……」
「お兄ちゃんごめんね?」
「はぁ……買ってしまった物は仕方がないし今回だけだからな」
「お兄ちゃんありがとう!!」
満面の笑みを浮かべながら明希は抱きついてきた。だが、体格差があるので……
「ブベッ」
俺が潰れて、カエルの鳴き声のような声を上げた後意識が飛んだ。
「あ、お兄ちゃん!!」
「おい、またか?」
俺は額に青筋を立てながら明希を正座させる。
「だって……」
「だってもねぇだろ!なんで俺が気絶しているのに俺の分作ったんだよ!!麺のびのびじゃねぇか!!」
「すみません!!」
「今日一日はそこで正座だ!!」
「ご慈悲を!!」
「ない!お前がサボらないよう監視するため俺もここに残るのでそのように」
「ひぇぇ!!」
夕方になった頃そこには2つの屍があったとさ……。
「あ、足が……」
「しびれて動けない……」
「た、助けてノラえもん……」
「頼んでも無理でしょ……」
「そうだな……」
「とにかく頑張って立ち上がるか」
「そうだね」
そうやって立とうとしたところ、その現場には生まれたての子鹿が二頭生まれたらしい。
ブクマ・評価をするのです。さすれば、幸運が貴方に訪れるでしょう。(大嘘)