4話 初めてのVRMMO !!あっ……スキル構成ミスった
「ん……知らない天井だ」
「残念それは床だ」
そんな朝の普通の会話を目覚めたと同時に明希とする。
「そもそもそれが天井だったならどんだけ部屋小さいのよ」
「すごく小さい」
「アリ○ッティとか出るくらいの?」
「小さすぎるだろ」
「じゃあジャックと金の木の巨人の家?」
「極端すぎるし金の木あるなら金の卵を生む鶏いらないだろ」
「そこは欲張ったのよ」
「がめつすぎるだろ主人公!!」
「冗談はさておき顔を洗ってきなさい。朝食は作っておくから」
「お、あざ〜す」
「いいってことよ!!」
「きゃあ格好良い(棒)」
「私の鉄拳が頭に落ちる前に顔を洗ってきなさい」
「は、はい」
俺は急いで洗面所に向かう。
「改めて見るとやっぱり俺って女顔だよな。それも男のときとあんまり変わってないのだからなお精神に来る」
俺への精神攻撃はもうオーバーキルだ。
「よし、朝食食いに行くか」
俺はリビングへと足を向けた。
「これは一体何ですか?」
「見たら分かるじゃない、目玉焼きよ」
「俺の目にはどうしても炭にしか見えないんだが?」
「あなたの目が腐っているのよ」
「酷くね?」
「さぁ食べましょう冷めるよ?」
「あっ、はい……」
俺はその目玉焼きという名の炭に箸をのばす。
「あむ…………グハッ……!」
その炭(目玉焼き)を口に入れた瞬間俺の意識は暗転した。
「ん………」
「あっ、起きた?」
「あぁ、凄く悪い夢を見た。炭を食べさせられたんだ。ってどうした?目が笑ってないのに顔が笑っているぞ……?あ、ちょ、やめ……」
また屍一つ出来上がったのだった。
「O・L・O始めるか」
俺が目を覚まして、昼飯を食った後に言った言葉だ。
O・L
・Oとはoriginal・life・Onlineの略だ。これは一昨日実装のVRMMOだ。
「リンクスタート」
俺がベッドの上でそう呟いた次の瞬間俺の意識はおちていった。
『体をスキャンします。ーーーーー完了しました。
このスキャンしたデータをいじって好きな容姿にしてください』
俺は機械の言われるがままにいじった。
髪は銀色に、瞳は碧色にした。
『次に種族を設定します。次の項目からお選びください』
項目に書いてあったのは
人間・獣人・エルフ・竜人・ドワーフの5つだ。
「吸血鬼がねぇ!!!!!」
俺は吸血鬼がないことに絶叫した。
「無理矢理にでも作ってやる」
俺は種族を蝙蝠の獣人とした。
『次にスキルを10個選択してください』
俺は吸血鬼を再現するためにスキルも頑張った。
結局取ったスキルはこちら
【吸血】・【血液魔法】・【暗視】・【魅了】・【日射耐性】・【暗殺術】・【気配感知】・【隠密】・【メイドの嗜み】・【礼儀作法】だ。
『準備が整いました。それではこの世界をお楽しみください』
次の瞬間からオープニングが始まった。
「スキップしよ」
俺はオープニングをスキップした。すると、次の瞬間から目に写ったのは街だった。
「おぉ。!!」
俺は感嘆の声を上げる。そしてそこらを走り回る。
周りから微笑ましい目で見られていることにも気づかず。
冷静になった俺はこれから始まる冒険のことを考えていた。
「やっぱり戦闘ってあるよな……」
俺は本当に冷静になった。そして後悔した。
「スキル構成ミスった…………」
と呟きながら…………。
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