3話 妹の魔の手が……
「服屋って何階にあるの?」
「確か二階だったよ?」」
「了解。じゃあ服屋行こうか」
「その前に……」
グゥゥ〜〜〜
「………飯食いに行くか」
「うん………」
「フードコーナーで食べるけど何にする?」
「じゃあマグロナルドのチーズーバーガーとMサイズのポテトで。飲み物はコーラで」
「マグロとという名なのにマグロを使ったハンバーガーが一回も出できたことがないあの店ね」
「うん。お兄t……未来はどうするの?」
「ラーメンの大盛りかなぁ」
「えっ?食べ切れるの?」
「大丈夫だって。余裕だよ」
「でも今は女の子になっちゃって胃が小さくなってるんだよ?」
「だ、大丈夫だよ」
「本当に?」
「も、もーちろんさー……」
「そう……そこまで言ったんだから食べきってね?」
「百も承知だよ」
「言ったからね?」
「あぁ!!」
20分後
「もう……無理……」
フードコーナーで死体が一つできていた。
「だから言ったじゃん」
「まさかここまで小さくなってたなんて……」
「でお兄t……未来さっき言ったこと覚えているよね?」
「ギクッ!な……なんの事だか……」
「本当にギクッって言うと初めて見たよ。それより覚えてないんだったら私が強制的に思い出させてあげようか?」
「あっ、結構です今思い出しました……」
「よろしい」
「じゃあお昼ごはんも食べたし服買いに行こっか」
「ま、待って……今動いたら口からラーメンが……うぷっ……」
「もうしょうがないな」
「すまねぇ……」
「これからはちゃんと自分が食べられる量を頼んでね」
「わかった……」
俺の胃の中のものが消化され、動けるようになるまで結局30分必要だったとさ……。
「で、どの服着たい?」
「男っぽいやつ!!」
「却下」
「なじぇぇ……」
時間は進んで今俺は服屋にいます。
「折角可愛いんだから可愛いもの着ないといけないのよ」
「そんな義務でもあるのかよ……」
「少なくとも私の中にはあるわ」
「俺にはねぇよ!!」
「未来一人称変わってる」
「おっとわりぃ」
「で、結局どうするの?」
「ん〜〜おr……私じゃわからないからお前に任せるわ」
「わかった。じゃあ服選んでくるね」
「お願いするわ」
「任されました」
そういって、出ていき選んできた服はこちら。
メイド服・チャイナ服・白色のドレス・獣耳パーカーなどなど(他は普通だった)。
「お前の頭おかしいんじゃねぇの!?」
「可愛いから大丈夫」
「意味がわからん」
「そんなことより次は下着だよ」
「ぐ……ちょっと体の調子が……」
「逃さないよ?」
ギャアアアアアアア!!
俺の悲鳴がモール内に響き渡ったとさ。
「ランジェリー店に入るにはあと10年早かったぜ……」
「未来の精神の話なんて聞いてません」
「ぐ……」
「すいません」
妹(明希)が従業員に話しかける。
「はい、何でしょう?」
「この子のサイズを測ってもらっていいですか」
「はい、測るのは初めてでしょうか?」
「はい」
「ではこちらに……」
「えっ?なに?何が始まるの?」
「服脱いでねぇ」
「えっ?」
「頑張ってね?」
「えっ?あっ、ちょっ!」
アアアアアアアアアアア!!
その日二度目の絶叫がモール内に響き渡ったとさ。
「もうお婿に行けない」
「あなたは女の子だから大丈夫よ」
「全然大丈夫じゃない!」
「ははは」
「むきぃ!!」
そして俺達は服を買って帰った。
「今日は泊まっていって良い?」
「うん良いぞ」
「ありがとう!じゃあお風呂入ろっか?」
「えっ?」
「女の子同士だから大丈夫だよ。それにお兄ちゃん髪の洗い方とかわからないでしょ?」
「う……」
「ってことで決定ね?」
「あっ、ちょっ!!」
アァァァァァア!!
今日三回目の叫び声をあげた舞は精神がボロボロになったとさ。
めでたしめでたし。
「めでたくねぇ!!」
俺は何となく叫んだあと眠りについた。
(VRMMOは明日からだな……)
そうして俺の意識は沈んでいった。
ブクマ・評価をすれば特典が!!(付きません)
ジャンル別ランキングで61位を取ることができました!!ありがとうございます!!
これからもおなしゃす!!
そういえば、舞さん『えっ?』って言う回数多くないすか?←作者という名の元凶