名もない魔物戦
村の建物はのは潰れ、人々は魔物に襲われていた
少年は魔物を止めようとするが、埃を払うかのように、直ぐに跳ね飛ばされてしまっていた。
少女が回復魔法をかけるが、掛けた瞬間 先程と同じ行動を取るため、あまり意味はかった。
しばらくすると、さすがに魔物も疲れてきたようで息が上がって来ていた。それをみた少年はすかさず
「おねがい!今すぐ剣を取って来てくれない?」
と少女に告げると少女はそれに応え、走り出した。
「おい、回復してくれる姉ちゃんがいなくて、良いのかよ」
「しばらくはね」
それを聞いた魔物は、舐められたと思ったのか、攻撃を繰り出してくる。
またあっさり跳ね飛ばされるものと思っていたが少年は避けていた。
魔物も負けじと右、左と交互に攻撃してくるが、しっかりタイミングを合わせ避けている。
その攻防が数分だけ続き、少女の声をきっかけに終わった。
「剣を取って来たわよ!」
そう言と、少女は少年に剣を投げる。少年は剣を受け取り魔物に向け走り出す。
魔物は少し焦ったが、すぐさま迎撃のために渾身の一撃を放つそれを読んでいたのか、冷静にその真下を、
スライディングで通り魔物の心臓を後ろから一突きにした。