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3番目
「私が天使私が天使」
「ねぇ…君大丈夫?と、思ったら君は襲われていた!」
少女は慌てていつもの調子を取り戻した様に
「ええそうよ、あの時は助けてくれありがとう」
「別にいいよ!ここが天国じゃないのは残念だけど、君の無事を確認できて良かったしね」
そう言い無邪気な笑顔を放つ彼に少女は
(うっ貴方の方が天使じゃない…)
と勝手に肩を落としていた
「それより僕は何日寝てたの!」
「何慌ててるの、一時間くらいだから大丈夫よ」
「ありがとう僕のためにそんな嘘を」
「いや嘘じゃないわよ?そんな嘘ついたってなんの役にも立たないじゃない」
「そうだけど、あれほどの大怪我を一時間くらいじゃ無理だよ…やるとしたら賢者か勇者くらいじゃないと」
「ああそれなんだけど、ちょうど一か月くらい前から回復の力だけパワーアップしたのよ」
「それじゃあ、君が僕の力を受けついだんだね!」