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海のこえ

作者: temelea427

 夏の日差しの中海へやってきた。


今日は少し遠くの海までやってきた。岩と砂。沢山の生き物に会えるのが楽しみだ。


浜を歩いて少し海へ入る。


水に透けて自分の足が見える。水はきらきらして波がゆらゆら動く。


砂の一粒一粒が見える。白、灰色、赤茶、黒、橙、薄い色小さな砂粒がゆらゆらするのを眺めるのも楽しい。


岩場の近く、ひざ上くらいの深さに進むと いた 。


初めに見つけることができるのは 巻貝 。岩にくっついたり砂の中に埋まっている。


親指より大きな巻貝をみつけるとわくわくする。


持ってきた小さな水槽に入れる。


そして 海星ヒトデをみつけた。青い色の中にオレンジ色の模様。遠目からは分からないがこいつは


意外と硬い。何と言うのだろうやっぱり皮、そう硬くて厚い皮なのだ。すこしとげとげ。


手に取ってみる、当然裏返して見る。きれいな薄いオレンジ色の触手がたくさん。なんでも食べる頑丈な


口もあり。目はどこ、どこなのと聞いてみたが分からないというう答え。


君はここにいたまえといってから海へもどす。


いくつか連なる岩の上にぴょんと乗り動かずじっと海の中を見ていると、いたいた、かに発見。


こいつを捕まえたい。どうしても捕まえたい。


食いしん坊なかにをつかまえるにはえさがいる。かいをえさにして、持ってきた針金の先を海の中に入れてみる。


目を凝らして海の中を見ていると近くまできてるぞ。 かに。 一匹じゃなく数匹みえる、岩の陰にはもっと居るに違いない。わくわくする。


針金を持っている手に少し力が伝わった。よく見るとかにがかいに食いついている。ばくっつ


今だ、針金をすばやく慎重にひきあげる。 やった かに釣れた。 かに釣れた。


引き上げたかには、足を四方に動かして空中を泳ごうかとしているようだ。当然、小さな水槽に入れる。


これを繰り返すことが楽しい。かにが、二匹、三匹・・・・どんどん増えていく。


ふと、顔を上げると岩の向こうに水平線が見える。ずううと向こうぼやけて見える。波の音も静かに聞こえる。日差しも少しがげってきた。


生き物を入れた大切な水槽を持って浜にもどる。


あったかい砂浜に座って海をみつめる。脇の水槽を眺める。海から分けてもらった生き物が動いている。

重なったり水槽側面にくっついたり。中には天井まで登ってきたものまでいる。

音の無いにぎやかさだ。


砂の表面がりんと冷たくなったころ、かにやかいを海へ放す。


生き物たちは自分の住処へもどっていく。

私はうみのこえをお土産に自分の住処へ戻っていく。




 




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