クリスマスのいたずら
クリスマスの前の日ってなんというのかと忘れるときがたまにある。子供が喜ぶ行事しかないクリスマスをどうすればいいかなんと考えたことなどない。
俺はとりあえず、クリスマスに大人げないことをする。高校生としてはやってはいけないことだろうけどね。
いつものクリスマスとは違うことをしたい気分だ。疲れているしね。
そんな俺が高校二年生の時に思い出づくりのためにやったこと。今思うと、嫌になるほどだ。そして、それが今の自分を恥ずかしいことなのかもしれない。
☆
ある日の冬休み。学校が終業式を迎えて、くつろげることになった。
今は冬休み三日目。クリスマス・イブのことになるが、俺は友達とふざけたことをした。クリスマスにはふさわしいこと。それはなんだろうか。
普通の時間に起きた俺は、窓の外を見た。白い結晶がひらひらと落ちてきた。これこそ、ホワイトクリスマスと言うべきところかと思うが、ここは毎年雪が降る地帯。だから、あまり新鮮ではない。そんな場所に住んでいる。
母親がいつも通りに朝食を用意する。
「啓吾。早く食べなさいよ」
いつも通りに言うものだから、
「何言ってるの? もう冬休みだよ」
と言う言葉でうっかりしていたことに気づく母親。意外と、ぼけいているようだ。
俺は冬休みに予定はない。何をしようとも考えていない。どうしよう。
俺は悩む。
――遊ぶか、勉強するか。それともバイト。
選択肢は三つと思いきや、バイトはできないのだった。
俺の学校は校則が厳しい。だから、バイトは禁止事項だ。バイトしたら即退学にさせられるらしい。昔にいたそうだ。バイトをして退学になったものが。だから、遊ぶか、勉強するかしかない。
そんなとき、電話があった。
『もしもし、啓吾。今日遊ばないか』
「いいけど、何して遊ぶんだよ」
『それは内緒だ』
「気になるじゃないか」
この年頃、何を考えるかわからない。少し変態オーラも漂う時期なのだから。
俺は少し期待しながら行くことになる。内緒の真実を知りたいのだ。
「真実はいつも一つしかないよ」
どこかで聞いたようなフレーズだ。定番になっているような。
あわてて、支度をしたせいか、少し持ち物が足りないように感じて、部屋にすぐさま戻る。そして、検査をして、大丈夫だと思い、家を出た。
友達の家まで遠く感じる。
――なんだろうか。行くのがだるい。
だるさが襲ってくるのは、足が埋まるからだ。あるものが詰まっている関係で、足が自由にきかない。毎年のことだが、今日はよけいに思ってしまう。『邪魔な異物』だと。
しばらく歩いていると、友達の家に着いた。いつも通りにインターフォンを鳴らすと、中から合図があり、家の中へと入っていく。玄関を開けて、
「おじゃまします」
と言って、友達である雅博の部屋へと言うと、
「そこは……、ダメ―――――」
なんか、声が漏れている。もしかして……。
変態の時期に考えることと言えば。
俺はドアを思いっきり開けてみると、異例な風景が広がっていた。
「なんじゃこれは」
その風景とは? CMの後。
――テレビ番組かぁ。
一人で突っ込んでいるのを見て、笑われた。
「何やっているんだ。これって爆笑系のマネなんかしてるんじゃねぇ――よ」
「いやぁ――、一度やりたくって」
涙目で言うから、相手はびっくりしている。俺はなぜ泣いているのかと不思議に思うはず。
「なんで泣いているんだ?」
――予想どォーり。
俺はふざけていることに今頃気づく。
「やべ、ふざけすぎたということでと。それより何をしていたんだ。少し危険な声が聞こえていたけど」
「肩もみだよ。バーバーみたいなことを言うからさぁ」
今の瞬間に、蹴っ飛ばされていた。すごく痛そう。
「痛いじゃねーーか」
とある女の子は少し苦笑いをして怒っている口調で言った。
「何が、バーバーよ。いいじゃないの。肩を使うことをしてるんだからね」
「そうでございますか。そうでございますか」
「次は、パオーを蹴っ飛ばすわよ」
―-なんか修正が入ったぞ。
俺は不思議に思うことばかり。まるで漫才を見ているように見えてきた。本当にもめるほど仲がいいのかと思うくらいだ。
その前に、なぜおれは来たのかと言うことを忘れている。何のためにこの場所に訪れたのかと。
俺は考えていることをわかるように隣から雅博がこっそりと
「お前は、俺が秘密の遊びを知りたくって、来たんだろうが」
「そうだった。忘れていたな」
俺の脳はどうしようもなく、おとろいているようだ。脳年齢は六十代かもしれない。
少し将来が心配になり始めた俺だったのだ。
どうしようもないことよりも、秘密を知りたい。
「それより、秘密ってなんだよ」
「それは、クリスマスイブにいたずらをするのさ」
「誰にだよ?」
「優太にだよ」
「なるほど」
男二人は納得をして、作戦を考える。
「どうする?」
「どうするか」
「女子も入りたいよう? 私も入れてよ」
女子は俺たちの計画に参加することとなった。
そして、何をするかと言うと、
「プレゼントの中に、目覚ましを入れて、夜中に起こす。そして、あいつをトイレから脅かす」
「いいね」
「いい考えじゃないの」
三人とも賛成した。どんな内容かというと、プレゼントに目覚ましを入れておく。そして、夜中三時にアラームがなる。そのアラームにトイレに行かないとどうにかなるかもというようにする。そして、トイレの窓から黒い影を映して、怖がらせるという作戦。
だが、この作戦の難所は、オールをするしかないということだ。俺はオールは行けるが、ほかの奴らが行けるかの心配だ。どうしよう。
俺はどうにかして、計画を成功させる。どう見ても、子供のやることだが。
俺らは実行へと移することになった。
計画を立ててから結構な時間がたった。現在は夜になっている。作戦の開始だ。
俺は所定の位置についた。そして、プレゼントの中のアラームが鳴る時刻へとなった。
アラームが鳴ったのか、急いで電球をつける。そして、トイレへと行くのがわかる。
この家のトイレは一階しかない。だから、階段のライトがつくことは把握済み。
そして、影を見せてみると、本当に計画通りに驚いていた。この日の計画はすべてがいい感じに進んだ。悲劇なクリスマス。
次の日のこと。優太は驚いた顔で
「もう、昨日は最悪だった。トイレの外に誰かがいたんだから」
「そうか。それは大変だったな」
俺は他人事のように答えた。
すべて俺らがやったことは伏せておこうということだ。こんな風なクリスマスは悲劇しかないだろう。それに、仕掛けている側も意外と大変だった。このとき、最高に楽しかったいたずらだった。
こんにちは、正和です。すいません。一日ずれてしまいました。疲れている状態で書いているので、どうしても書くスピードが遅くなってしまいます。もしかしたら、本日投稿予定だった作品のほうも遅れる形になるかと思いますが、ご了承ください。