表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏に舞い降りてきた君に恋をするー卒業した教え子が突然学校にやってきて告白されてしまったー  作者: 七転び八起き


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/24

第10話

 ──土曜。


 昼過ぎ。

 俺は待ち合わせ時間よりかなり早く駅にいた。

 家の中にずっといるのが、耐えられなかった。


 ただ、カフェで何も考えずに、通り過ぎる人の流れを見ていた。


「先生!」


 かなり早く来たにもかかわらず、紺野が来た。

 紺野は、とても18歳だとは思えないような、大人の服装をしていた。


 似合っていないわけではない。

 ただ、少し背伸びをしている感じはあった。


「先生がこんなに早く来るとは思ってませんでした!」


 とても嬉しそうな笑顔が、突き刺さる。


「今日は何があるんですか??」


 キラキラした瞳で、紺野が聞く。


「いや、別に、そんな特別なことじゃない……」


 まともに、紺野の顔が見られなかった。


「先生、もしできれば……なんですけど、映画見ませんか?これなんですけど」


 紺野がスマホで見せてきた映画は、俺が好きな小説が元になった作品だった。

 俺も、時間があったら見に行こうとしていた。


「先生、この作家さん好きですよね?」


 ……何で知っている。

 誰にも話したことがないのに。


「実は私、先生が行く本屋によく行ってて、参考書買いに行ったりしてる時によく見かけました」


 紺野はちゃんと見ているんだな。俺を。


「紺野、とりあえずその映画の話は置いといて、移動しよう。先に話したいことがある」


 俺が立ち上がった時、紺野に腕を掴まれた。


「先生、わかってますよ。先生が今日何をしようとしてるか」


 ──え?


 紺野は、微笑みながらも、苦しそうな表情をしていた。


「だから、この映画だけは、どうか一緒に見させてください」


 紺野の手は震えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ