UFO先生 2
結局のところ陣内祐弘氏の「UFO観」とはどのようなものだったのか。
このブログを元に考えるとUFOという物にかなり否定的な立ち位置だったと思われる。
実を言うとブログ内では地球で観測されるUFOは「地球製の人工飛行物体」と考えていた。
陣内氏はこう語る。「皆が考える宇宙人の乗ったUFOは地球のような発展の遅れた辺境の星に来るようなことはない。恐らく宇宙人はUFOを旅行や軍事に利用している」とのこと。更に「しかし地球製のUFOは完全なる軍事目的のために作られており宇宙人からはあまりよく思われていない。まず一番初めに開発に着手したのはアメリカ軍だが、その技術をナチスのスパイが自国に持ち帰りナチスが初めて地球製のUFOを完成させた。その後第二次世界大戦で導入しようとしたが、その前に世界大戦が終わったため使われることはなかった。その後複数のナチスがUFO技術を他国に売り飛ばし金を受け取っていたことがわかった。」と。最後に「今も世界ではUFOの開発が進められているがどれも上手くいっていない。しかもそれらが一般人に見つかっている。バカ丸出しだ。」と締め括った。陣内祐弘という男はUFO先生と呼ばれているからてっきりオカルトでヒスったイカれた教師かと思っていたが、意外と現実主義な人間なのが驚いた。まぁ論じていることは根拠のない空想だが。自分が一番気になった部分は事故前日の投稿だ。
それはまるで遺書とも捉えられるような内容だった。
勇気
私は最近謎の人物達に追われている。最初はよく見かけるなぁなんて思っていたが、学校付近にまで現れ始めた時は流石に焦った。彼らは一体何者なのだろうか。私の学校は明日で夏休みだ。最初の3日は休みを貰ってZ山に行こうと思う。あそこはUFOがよく見えるらしい。しかし私は無事に山に行けて無事に降りられるのだろうか。今このブログを電車の中で書き込んでいるのだが、目の前によく見かける男が座っている。生徒の皆には申し訳ないが私の無事は私自身が保証できない。私の予想だが彼らは映画でいうところのメンインブラックとかの集団なのかもしれない。とにかく私は彼らから逃げなくてはいけない。このブログもいつ彼らの検閲に引っかかるかわからない。今のうちに書き込んでおこうとおもう。私は少し踏み込みすぎたのかもしれない。やはりUFOとは奥が深い。こんな目に合えるなんて。私は小説や映画の主人公になった気分だ。なんだか嬉しい気分だ。とにかく私はZ山で調査をした後この話を生徒達にしようと思う。記録のために少し期間は空いてしまうがブログに先に書くかもしれない。
この翌日陣内祐弘は死亡した。生徒のブログには陣内祐弘氏は夏休み前には失踪していたような記述がされていたが、失踪してからしばらくは生きていた。しかし夏休みに入ったその日に亡くなった。引っかかっていた死亡時期はわかった。しかしそれ以上はわからなかった。正直手詰まりだ。これ以上捜索することもない。なので陣内祐弘氏に対する捜索はやめにしようと思う。
最後に\u305F\u3059\u3051\u3066
これが陣内祐弘氏を捜索していた人物が残したブログの全貌である。
2年以上更新はなく解放されていたDMにメッセージを送るも返信はおろか既読も付かない。
この人物はなぜ急に熱心だった捜索をやめたのだろうか。それは今でもわかっていない。




