UFO先生
これは謎の死を遂げた陣内祐弘さんが教えていた生徒が書いたとされるブログの内容である
UFO先生が死んだ
様々な人類が追い続けた未確認飛行物体UFO。色々な写真や動画が世の中に出回っているがどれも実在するという証拠には乏しく、知識人たちに否定され続け諦めていった。だけど先生は違った。先生は本気でUFOを追い求めていた。先生はよく授業の余った時間にUFOについて熱弁していた。UFOは宇宙製と地球製があるとか、UFOは無人だとか言っていて私達は面白がって聞いていた。今ではあれは先生のSOSだったんじゃないかと感じている。先生は私達が2年生の時に突然行方不明になった。本当に突然。周りの先生達も驚いていたのを今でも覚えている。先生は気を病むようなタイプではなかったし旅行に行くタイプでもなかった。だから私達の間では一つの考えが浮かんだ。先生はUFOに連れ去られたのだと。このことを他の先生に言ったところで信じてもらえるわけないので、私達は夏休みを利用して先生の捜索を行った。先生はUFO探索に山や海に行っておりその場所は決まっていた。先生の実家のZ山と先生の自宅近くのK海岸は地図上で対角線に位置している。私達は2グループに分けて捜索することにした。私は海がそんなに好きじゃないので山に行くことにした。Z山は所々に激しい傾斜があり大雨が降るとよく土砂崩れが起こっていた。私達は気を付けてZ山に入山した。Z山はあまり整備されておらず道っぽい場所を歩いて頂上付近にある小屋へと向かった。実はZ山はとある理由で有名なのだ。それは小屋にある無人販売所でそこで売られている焼肉弁当が美味しいと言われている。昼ご飯はそこで食べて午後も暗くなるまで捜索を続けた。見つけた。死んでた。警察が来た。先生は大きな木に押し潰されていてぐしゃぐしゃになって死んでいた。あまりにもショッキングすぎて泣いたり叫んだりすることも出来なかった。その後学校で警察から取り調べ(第一発見者だから)をうけた。何だか自分達が殺したような感じで変な罪悪感が湧き出してきた。多分冤罪ってこうやって生まれるんだろう。警察には山に入った目的と見つけた場所と時間とその場の状況を事細かに説明した。どうやら警察は私達のことが心配らしい。中学生で死体、しかも状態が最悪のものを見たので精神的にも辛くなったと考えてくれて発見者全員にカウンセラーや診療の場を設けてくれた。それから2ヶ月後先生の事ですさんだ心も治りかけた頃、先生なんで死んだのかが不思議に感じてきた。木の下敷きになったのはわかっていた。だけどその木の折れてる部分に違和感があった。木の折れた部分と切り株(多分幹)の方とで折れてる形が違う気がしたのだ。簡単に言うと先生に乗っかっていた木の折れてる部分は自然に折れたようにギザギザになっていた。だけど幹のほうはチェーンソーで切られたように綺麗に整えられていた気がしてならないのだ。写真も撮っていたので確認してみると確かにそうだった。同級生でこれは事件だと疑い冬休みにまた調査をすることに決めました。
この書き込みから3ヶ月後、生徒のブログが大きく進展した
UFO先生調査記録
結論から書くのが最近のブームなので結論から書く。
あのZ山には入れなかった。近くに行ったら警察の人に止められた。どうやら現場で不審な点があったらしくその証拠を無くさないために山を閉じて証拠を集めているという。なので入って調査することができなかった。けど私達は諦めなかった。実はZ山には2つ目の入口がありそこは裏道中の裏道で整備もクソもないような場所なので結構危ないけどそこからしか入れなさそうなので慎重に入ることにした。大体10分くらいかけて入ったと思う。山に入ると警察が警備のためなのか徘徊していて見つかりそうになった場面がかなりあった。先生が見つかった場所には30分歩けばつくが警察がいるので遠回りをして1時間くらいかけてその場所へ向かった。直接現場には入れないので現場が見れる場所で現場付近の様子を伺った。すると先生がいた。まだ遺体が回収されてなかったのだ。先生の遺体の周りには黄色い防護服?を着た人達がウロウロしていて何かを調べていた。あとドラマで見たような警察の姿じゃなくって黒いスーツを着た人達が写真やメモを取っていた。まるで金曜日に見たメンインブラックみたいだった。私達は40分ほど見た後山から出てそのまま帰宅した。先生に一体何があったんだろう。
このブログの投稿後投稿主の生徒は市内の川で倒れているのが発見され重度の記憶障害を負っていた。
私は一連の出来事が信じられずに「陣内祐弘」の名前で検索をかけた。すると実際にこの事件が起きていたことがわかった。ネットニュースをここに貼り付ける。
【地方ニュース】教員・陣内祐弘さん、山中で死亡 事故死と判断も一部に疑問の声
地方都市で中学校教員として勤務していた陣内祐弘さんが、近隣の山中で死亡しているのが発見されていたことが分かった。警察は現場の状況などから倒木による事故死と判断している。捜査関係者によると、陣内さんは勤務先の学校を無断で欠勤した後、行方が分からなくなっていた。家族や学校から相談を受けた警察が捜索を続けた結果、陣内さんは自宅近くの山中で倒木の下敷きになった状態で発見されたという。現場は急斜面が多く、過去にも倒木や土砂崩れが発生していた地域だった。陣内さんは生前、理科教員として生徒から親しまれており、授業では宇宙や天文分野の話題を交えて説明することもあったという。学校関係者は「明るく穏やかな性格で、突然姿を消すような人物ではなかった」と話している。一方で、発見現場の状況について、一部の関係者やネット上では「倒木の状態に不自然な点があるのではないか」といった声も出ている。ただし警察は、現時点で事件性を示す明確な証拠は確認されていないとしており、詳しい捜査内容については公表していない。陣内さんの死をめぐっては、その後インターネット上で様々な憶測や体験談が投稿され、関心を集めたが、いずれも事実関係は確認されていない。警察は「根拠のない情報が拡散されている」として、冷静な受け止めを呼びかけている。地域に貢献してきた教員の突然の死に、学校関係者や生徒、保護者からは今も惜しむ声が上がっている。
私はこれらを創作やモキュメンタリー作品だと思っていたのだが実話だとわかったら話は変わってくる。
私はどうにもこういうのに首を突っ込まずにはいられない性分なので早速この生徒の特定から始めた。
まぁ簡単なものでこういう年頃になるとネットリテラシーなんてものは無いに等しい。投稿内容には学校行事や特徴的な出来事がいくつも書き込まれていたので30分でどこの生徒が書いたのかがわかった。
どうやら○○県の市立中学校の生徒だということがわかった。その学校は今は付近の中学校に吸収合併されていた。当時の生徒を探そうと思ったが何せ10年以上も前の事なので流石に難しかった。
しかし一つだけ見つけたものがあった。陣内祐弘さんの開設したUFOにまつわるサイトを発見した。
閲覧すると更新は事故直前の日にちで止まっていた。投稿数は14万件にも及んでおり全てを閲覧するのは流石に困難だった。しかしここで諦めるのもキリが悪い。なので実に7ヶ月かけて全ての投稿を見た。
あまりにも莫大な情報量だったので頭がパンクし溶けた。2週間の休憩後に内容を写したメモを整理しサイト内に書かれていた気になる部分をまとめた。
サイト内で特に気になった点のまとめ
1. UFOの分類が極端に具体的すぎる
陣内氏はUFOを単に「未確認飛行物体」と扱っていなかった。
投稿内では一貫して以下のような分類が用いられている。
・宇宙由来型←このタイプの解説や紹介が多い
・地球製だが公表されていない試験機
・無人観測機
・「回収対象」←これは何なのか
特に「回収対象」という表現が頻出しており、
それが誰によって、何の目的で回収されるのかについては明言されていない。
2. 特定の日時・場所への執着
投稿の後半になるにつれ、内容は考察よりも記録・ログに近い形式へ変化している。
同じ山域(Z山と思われる)、同じ海岸線(K海岸付近だと思われる)の地名が何度も登場
「今日は違う」「今回は来ない」という断定的な書き方
天候・風向き・月齢を異様なほど細かく記録
中でも、Z山とK海岸を「対角」「線で結ぶ」「交差点」と表現する投稿が数百回以上見られた。
3. 「見られている」ことを前提にした文
ある時期を境に、文体が明確に変化する。
読者に向けた説明口調が減る
独り言、あるいは誰か特定の相手に向けたような文が増える
「もうここには書けない」「これは残さない方がいいかもしれない」といった自己検閲的表現
コメント欄は閉鎖されていたにもかかわらず、
常に第三者の存在を意識しているような文面が目立つ。
4. 危険を示唆する表現の増加
事故直前1年ほどの投稿には、次のような言葉が頻出する。
「偶然に見せかけるのは簡単」
「山なら説明がつく」
「自然は便利だ」
「倒れる時は選べない」
これらはUFOそのものの話題とは直接結びつかず、
文脈上、妙に現実的で生々しい。
5. 更新停止直前の異常な投稿密度
最終更新日の前後数日間、
1日に数百件単位の短文投稿
内容はほぼ意味を成さない断片
同じ語句の反復(「見た」「違う」「来ていない」「まだ」など)
まるで記録を急いで残している、あるいは何かを追い立てられているような印象を受ける。
6. 「生徒」への間接的な言動
明確な個人情報は一切ないが、
「子どもたちには見せるな」
「巻き込むべきではなかった」
「話す相手を間違えたかもしれない」
といった記述が散見される。
教育者としての立場と、個人的な探究との間で葛藤していた様子がうかがえる。
総合するとこのサイトは単なるUFOファンサイトというより、
・観測記録
・行動ログ
・警告あるいは遺書に近い断片
が混在した、極めて異質な記録群である。
そして更新が止まった日付は、陣内祐弘さんが事故死したとされる時期と、ほぼ一致している。
ますますこの「陣内祐弘」という人物がどのような人物なのかが掴めなくなっていた。
次は陣内祐弘のSNSを調べることにした。陣内祐弘はTwitterをやっていたが投稿内容はどれも平凡で個性のないものばかり。何の参考文献にもならないのでブログを元に陣内祐弘氏の真相を調べることにした。




