漫画家Kを殺します 2
3月12日に放送された「イッツぁしょーたいみゅ!」というラジオ番組の内容を一部抜粋したものだ。
相澤:さぁ始まりました!イッツぁしょーたいみゅ!MCの相澤と!
神保:じんじん神保!神保でございます~!みなさまいかがお過ごしでしょうかということでね!
この番組はアーティストの相澤とピン芸人の神保の2人で今話題のアーティストや情報について話すという番組内容で今年で5年目を迎える人気番組だ。
相澤:いやーよかったですねぇ~彼はねぇ決して若くはないんだけどね~それがまたいい味出してんのよ!
神保:ですねぇ~!なんかね歌詞に重みとかリアルさを感じましたよ
相澤:そうですねぇ~お送りしたのはワダツミで「ジンバーレモン」でしたぁ~!
神保:さぁ続いてのコーナー!最近どうなん~!このコーナーでは今話題になっている情報をダラダラお送りするコーナーとなっておりますぅ~!
相澤:今日はなんですかぁ神保さん
神保:今日は~ちょっと重ためなんですけどねぇ~「漫画家Kを殺します」についてです!
相澤:出ましたねぇ~あれ怖かったねぇ~!
神保:そうなんですよ!皆さん知ってない人もいるかもしれないですけどあの殺害予告した人物ね!アカウント消して消えたんですよね!
相澤:いや結局何だったんだろうね~AKだっけ?AntiKでAKでしょ?あとSだっけ?マジでわかんないよね
神保:まぁSくん?くんでいいのかな?SくんがAKを掲示板で推理で負かしたんだってさ~
相澤:なんか少年漫画みたいだよねぇ~噂じゃAKとSは同一人物っていう噂もあるんだってよ
神保:どうなんすかねぇ~
相澤:・・・・これ言っていいのかな?どうなんですかねぇ?OK?じゃあ言うんですけど
神保:ん~なになに?怖い怖い
相澤:いやー実はね~わたくし相澤ですね~漫画家Kさんと中学校時代同級生だったんですよ
神保:え~!初耳~!
相澤:こっからはね相澤の勝手な考察なんだけど・・・いや~AKってあいつなんじゃないのかなっていう人がいるんですよ
神保:マジすか?え確実ですか?
相澤:まぁ正直ね彼女は漫画家Kのこと本気で好きだったんだよ
神保:あ~じゃああれですか同性愛的な?
相澤:そうそう・・・それで~これねこの前までは自分の勝手な憶測だったんだけどね~つい最近確信に変わったんだよ
神保:え~何があったんすか?
相澤:漫画家K新連載始めたじゃん?その巻末コメントにさ~キャベツパンのことを書いてたんだよ
神保:キャベツパン?
相澤:あーえっと自分が中2?3?の時くらいまであったパン屋で売ってたあんま人気なかったパンなんだよ。あのー食パンにマヨネーズを絡めたキャベツを挟んだパンなんだよ
神保:面白いっすねぇ~!それでそのパンがどう確信に?
相澤:うちのクラスにね、キャベツパンが好きだった奴が2人いたんだよ。漫画家Kとクラスメイトの~えーっとじゃあAとしようか
神保:へ~でもそれだけで確信ってのは厳しくないですか?
相澤:いやね実はキャベツパン売ってたパン屋はAの実家なんだよ
神保:なるほど
相澤:それでねよく2人でキャベツパン食べてる様子を色んなクラスメイトが見てんだよね
神保:そうなんですね~何かそれでいじめとか起こらなかったんですか?
相澤:うーん・・・バカにしてた人はねちょこちょこいたね!ほら今より同性愛に寛容な時代じゃなかったからさ~仕方ないとは言わないけどテレビとかでもそういう感じだったじゃん?
神保:そうでしたねぇ~
相澤:まぁ2人はあんまり気にしてないっぽかったんだけどね
神保:それでそのAがもしかしたらってことですか?
相澤:まぁ自分の勝手な妄想だよ?皆さん信じないでね!これは相澤の妄想だから!
神保:でも~そのパン屋さんもうないんですよね?
相澤:うん・・・そのパン屋さんの店主・・・まぁつまりAのお父さんが脳梗塞で倒れて亡くなったんだってさ。母親もパン作りの知識なんてないから店を継ぐことも出来ずに閉店したってことよ
神保:いや~まじですか
相澤:そのあとAはどこかに引っ越してね~連絡先誰も知らなかったし地元の成人式にも来なかったよ
神保:その人、気になりますね~
相澤:どこかで元気に生きてて欲しいんだけどね~まぁ彼女がAKだとはあんまり思ってないよ
神保:謎は深まるばかりということでねぇ~次の話題は~!地獄に行った8人~!
このラジオで語られた漫画家KとAというクラスメイトの存在。そしてその関係性。この発言にまたSNSではAKと漫画家Kの話題が再燃した。
その後相澤はSNSでラジオの発言について言及した。
「この前の漫画家KとAさんの件は完全に相澤の妄想です!深く考えないでください!」
これに何と漫画家Kが相澤にコメントを返した
「相澤さん。先日のラジオを聴かせていただきました。今度AKの件を放送内でお話をさせてください」
そして1週間後漫画家Kがゲストとしてラジオに登場したのだった。
相澤:さぁ始まりました!イッツぁしょーたいみゅ!MCはわたくし相澤と!
神保:じんじん神保!神保でございます~!さぁ!相澤さん!今日は超特別回ということでね!
相澤:そうなんですよ~!なんと!あの!連日話題になっている!漫画家Kさんが!登場してくれるということでね!
神保:いやー!どうなるんですかね!楽しみです!
相澤:ということでもう読んじゃいましょうかね?いいですか?OK?OKね!じゃあ登場していただきましょう!漫画家Kさんです!よろしくお願いしま~す!
K:よろしくお願いします漫画家Kです~
神保:よっ!いやー!すごいですねぇ!
相澤:今日はね何とあのAKさんの事をこのラジオで話してくれると!
K:そうですね~この番組なら少しコミカルに消化できるかなと思いまして
神保:いやー相澤さん!こっちの腕の見せ所ですよ!
相澤:こちらも重い空気を明るくしますのでね!もう遠慮なく話しちゃってください!
K:わかりました~
神保:その前に一旦CM~!
相澤:ではさっそく話してもらいますか?大丈夫ですか?
K:はい大丈夫です
神保:あのー言いたくないことは言わなくて大丈夫ですからね!こちらもそれについてとやかく聞いたりはしないので!ご自分のペースで大丈夫ですからね!
K:はい・・・まずAKさんとは実は和解しておりまして
相澤:和解?あー示談みたいな?
K:まぁ~・・・そういう感じです
神保:それはあれですか?弁護士交えて~みたいな
K:いえAKと直接話した合ったんですよ
相澤:あ!会われたんですか!
K:はい・・・私の仕事場で話し合いましてAKの方からもう辞めますと
相澤:うーん・・・
K:それで投稿についても殺意は初めからなくてちょっと自分の存在を認めてもらうじゃないですけど構ってほしくてやったらしいんですよね
神保:そうなんですね~でも流石に限度超えてましたよね
K:そうですね~その件についてはしっかりと反省の意として現金を向こうから差し出してきまして
相澤:示談金じゃないですけど反省の気持ちとしてってことですか
K:そうですね~大体350万?くらいでしたね
神保:すごいですね
K:それでなんですけどね。あの~相澤さんが先週話されてた内容なんですけどね
相澤:あーはい・・・
K:概ね事実ではあるんですよ。私はAのことが好きでしたし実際付き合ってましたからね
相澤:あっそうだったんだ!
K:うん。それでちょっと違うところがありまして
相澤:はいはい・・・・
K:まずAのパン屋が潰れたのはお父さんの病気で他界したというのは事実なんですけどね、お母さまがパンの知識がないっていうのは違くてお母さまは知識があったんですけど敢えて継がずに潰したんですよ
相澤:敢えて?
K:まずねAのお母さまはねお父さん以外の方と不倫されててその不倫されてた方のお子さんで、お母さまはその不倫相手と暮らすためにパン屋を潰したんですよ
相澤:えっ・・・ということはお母さまはお父さんのことを嫌いだったってことですか?
K:そうですね。お父さんやAに愛は感じてなかったみたいです。その後不倫相手のいる東京に家族丸ごと引っ越してAとはたまに連絡してたんですけど高校生になったころには一切連絡が取れなくなってしまいました
神保:それはちょっと悲惨というか・・・なんというか
K:それでねあとAKがAじゃないかって言ってたよね
相澤:あーそれは本当にすみませんでした
K:いえ正解なんですよ
相澤:え
K:AKはAなんですよ
神保:えー!
K:彼女は拗らせると凄く厄介な人間になる人であんなことザラにあったんですよ
相澤:じゃあ最初から?
K:いえ、ところどころに引っかかるところがあってそこをかき集めてみたらAだなぁってわかったんです
相澤:いやーそうだったんだですか
K:なのでこれを聞いてる皆さんに言いたいんですけどね。もう終わったのでこれ以上の真相はありませんから過度な捜査はやめてください
相澤:そうですね・・・・
K:ほんとこの機会を与えてくれてありがとうございます
神保:いえいえ!こちらこそ!
相澤:本当ですよ!こちらこそありがとうございます
K:じゃあ残り時間どうしましょうかね?漫画の宣伝でもしますか?
相澤:そうですね!しましょう!
神保:しましょうか!さぁそれではね!漫画家Kさんどうやら新連載をまた!始められるそうで!
AKはAだった。この一件はAという人物が自身の存在を認めてもらいたいがために行き過ぎた行動をとったというのが真相だったのだ。これによりSNSでの再燃は一気に冷めこの一件を追う人物は次第にいなくなっていった。しかしSは違った。Sは掲示板にこの一件はまだ終わっていないと書き込むとAKのとある投稿を貼った。
「今日もヘラヘラ笑いやがって。いつかあんたも殺してやる」
SはAKのターゲットがもしかしたら漫画家Kだけではないと推察し、この「あんた」が誰なのかを推理し始めた。




