表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VISION  作者: Mr.M
四章 殺人未遂事件

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/34

第22話 小鳥遊と笠原

小鳥遊と笠原が付き合っていたのは

半年という短い期間だった。


その出会いはまるで時代遅れの

トレンディドラマのようだったと、

小鳥遊は笑った。

ある時。

ガラの悪い男達に絡まれていた小鳥遊を

偶然そこを通りかかった笠原が、

助けたのだという。

第一印象から

小鳥遊は笠原に惹かれていた。

大学生の彼女の目には

30歳という脂の乗った大人の男が、

その外見も相まって

抗いがたいほど魅力的に映ったのだろう。

一方で、

どこか危険な香りのする男だと思ったとも

小鳥遊は語った。

そして結局。

小鳥遊は笠原にのめり込んでいった。

恋は理性よりも本能が先に立つ。

特に若いうちは。


小鳥遊にとって笠原は初めての男だった。


知り合って4か月が過ぎたある日。

その日は小鳥遊の20歳の誕生日だった。

小鳥遊は朝から浮き立っていた。

学校が終わって笠原に連絡すると、

「今日は忙しい」

という短いメッセージが届いた。

仕事の邪魔はできない。

少し寂しかったが、

小鳥遊は自分にそう言い聞かせた。

それから3日が過ぎても、

笠原から連絡はなかった。

1週間が過ぎて、

ようやく笠原と会うことができた。

その日。

笠原は顔を合わせるなり

小鳥遊に金を無心した。

金額は50万円。

借金の理由を聞くと、

笠原は仕事でトラブルがあった

と説明した。

当然、

学生である小鳥遊が

そんな大金を持っているはずもなく、

僅かばかりの貯金をかき集めて

笠原に渡した。

3日後。

ふたたび笠原から金の無心があった。

さすがに小鳥遊は断った。

その瞬間、

笠原は豹変した。

その時。

初めて殴られた。

突然のことに小鳥遊は混乱した。

そして。

この日を境に笠原からの連絡が途絶えた。

小鳥遊の方からメッセージを送っても、

すべてスルーされた。


人の心理は不思議なもので、

手に入らないモノほど欲しくなる。

反対されればされるほど

想いは激しく燃え上がる。


直接会いに行こう。

そう考えた時、

小鳥遊は笠原について

何も知らないことに気付いた。

そんな中。

笠原に連れられて

よく足を運んだ店だけが

唯一の手掛かりだった。

その店の1つが『Hangover』だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ