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第三十九話 市場の買い出し

Cランク昇格の手続きを終え、ギルドを出たリノは、そのまま市場へ向かった。

昼前の市場は、人で溢れている。

商人の呼び声、荷車の軋む音、野菜を締める布袋の擦れる音。

食べ物の匂いが入り混じり、空気を刺激してくる。

「新鮮な根菜だよー!」

「今朝掘りたて!安いよ!」

露店は木箱を積み上げただけの簡素なものが多いが、並べられた品はどれも生活に直結する実用品ばかりだ。

リノはまず、色々な野菜を扱う露店の前で足を止めた。

《鑑定》を使い名前を見ながら状態を見る。


人参 (キャロッツ)

木箱に並んだ人参は、太さも長さも揃っている。土付きだが、張りがあり、色も濃い。

「それ、森の外れの畑で作ってるものだよ。甘いんだ」

そう言ってくる店主の言葉に、一本手に取って確かめる。

(うん、悪くない)

リノは三本選んだ。店主に野菜を入れる箱を渡された。

人参:三本で鉄貨6枚


じゃがいも (ばれいも)

隣の箱には、丸くてずっしりしたじゃがいも。傷の少ないものが選別されている。

「煮込み向きだよ。崩れにくいよ!」

長持ちする品種だ。

四つ選び、さっき渡された箱の中に入れる。

じゃがいも:四個で鉄貨8枚

「店主さん!キャロッツを三本と、ばれいもを四つください」

「はいよ。全部で銅貨1枚と鉄貨4枚だよ」

「ありがとうございました」

カバンの中のアイテムボックスにしまう。


少し先の露店で、玉ねぎを扱っているのを見つけた。


玉ねぎ (ソニオン)

乾燥させた皮が軽く剥け、香りが立つ。切れば確実に目に染みるタイプだ。

「火を通すと甘くなるよ」

店主の言葉に頷き、三玉購入した。

「お代は、鉄貨6枚だよ」

「はい。ありがとうございました」

玉ねぎもカバンのアイテムボックスにしまう。

最後の野菜はキャベツだ。


キャベツ (キャベッツ)

大きな籠に、ずっしりと詰まったキャベツが並んでいた。外の葉は少し固いが、中は柔らかそうだ。

そうだ。

丸ごとは一人には多いが、アイテムボックスがあるので問題ない。

アイテムボックスの中は何故か時間が停止しているようだ。果物が腐らない。

「おじさん!キャベッツをひと玉ください」

「はい。鉄貨6枚だ」

「ありがとう」

野菜をカバンのアイテムボックスにしまった。

香辛料の露店もあったが、今回はスルーした。


買い物を進めながら、ふと先日買った野営セットのことが頭によぎった。

(そういえば)

「あ……五徳、忘れてた!!」

五徳がなければ、火を焚いた薪の上で料理ができない。

市場の端に並ぶ金物屋で、小さな鉄製の五徳を見つける。

三本脚で折りたため、火に直接かけられる、実用性だけを考えた作りだ。

手に持つと、ずしりとした重みがあり、作りも悪くない。

値段は銅貨6枚。長く使えそうだ。

「これください」

「はいよ!野営用だね。これは丈夫だよ」

代金を支払い、五徳をカバンのアイテムボックスにしまうと、リノは市場を後にしてカンルイの森へ向かう。


リノの現在の所持金:金貨41枚、銀貨4枚、銅貨18枚、鉄貨141枚


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