表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/44

第二十八話 ランクアップに向けて~戦闘①~

翌朝。

宿の食事で軽く朝食を取り、身支度を整えたリノは、冒険者ギルドへ向かった。

受付へ行き、討伐依頼を受けるついでに尋ねた。

「すみません。護衛依頼はどのランクから受けられますか?」

受付嬢は笑顔で首を横に振る。

「申し訳ありません。護衛依頼は対象の安全を確保するため、最低でもCランク以上の実績が求められます」

護衛依頼を受けるためには、ランクアップが必須のようだ。

「わかりました。では、FランクからEランクへ昇格するために、Eランク討伐依頼を受けますね」

リノは現在Fランクだが、ルール上、一つ上のランクの依頼までは受けることが可能だ。

「ホーンラビットの討伐ですね。森の奥はCランクの魔物も出現するので、くれぐれもご注意ください」

リノは依頼書を手にギルドを出た。


森の入口は見慣れた風景だったが、今日はさらに奥へと足を踏み入れる。

探知(サーチ)》を展開し、小さな反応を拾う。

草の音がした瞬間--

「ウォーターカッター」

まだ制御は未熟だが、薄く伸びた水刃が地面を切り裂き、飛びかかるホーンラビットの前足をかすめた。

「っ……外れた!」

だが焦らない。

魔力を再度練り直し、射線を修正。

「もう一回。--ウォーターカッター!」

今度は狙い通り。

斜めに伸びた水刃がホーンラビットの首を切り裂き、転がった。

背後から二体目が突っ込む。

(速い……なら、迎撃!)

手に魔力を集め、

「ストーンバレット!」

石は生み出された瞬間に高速射出され

--額へ直撃、鈍い音と共に沈黙した。

三体目は逃げようと林へ向かう。

リノは深呼吸し、狙いを定める。

「ファイアーボール!」

まだ爆炎は小さい。けれど熱量は十分。地面で弾け--

火柱で逃走経路を塞ぎ、

「ウォーターカッター」

水刃がホーンラビットの胴を切り裂いた。

(よし……ちゃんと狙い通り止められた)

落ち着いた手つきでアイテムボックスへ収納する。


少し歩くと探知にまた反応があり、樹上から不穏な糸が落ちてきた。

リノは即座に後ろに飛ぶ。

「まず……ライト」

強い光が手のひらから溢れ、影に潜んでいた巨大蜘蛛の姿が露わになる。

(射程は近い……横移動して)

「ストーンバレット!」

三発連射。一発は外れたが二発目が脚部を砕いた。

蜘蛛が毒液を噴射しようと腹を持ち上げた瞬間--

「それなら、ウォーターカッター」

頭に当たり、動かなくなった。

リノは息を吐き、震える手を押さえる。

(実戦の緊張……訓練よりすごい。でも、出来た)

そう思いながら、フォレストスパイダーをアイテムボックスに収納した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ