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第二十三話 冒険者ギルドでのやり取り~カンルイの森へ~

翌朝--街はまだ薄青く、冒険者ギルドの入口に吊られていた鉄製の鐘がひんやりと冷えていた。

扉を押し開けると、朝の空気に慌ただしさが混ざっている。依頼掲示板の前には既に冒険者が数人集まり、受付カウンターには書類が積まれていた。

リノは肩に下げたカバンを軽く叩き、アイテムボックスの中に収納してある素材を思い出す。

森で討伐したフォレストウルフ--その肉だけは自分で調理するために残してあり、その他の牙や爪などは売却する予定だ。

「おはようございます!素材の売却をお願いします」

リノが依頼者用受付に立つと、受付嬢は慣れた手つきで査定用のトレイを差し出した。

リノはカバンの中から取り出し、トレイの上に牙・爪・毛皮・低級の魔石を置くと、鑑定士に鑑定されていく。

「……はい、査定完了です。牙が銅貨8枚、爪が銅貨5枚、毛皮が銅貨18枚、低級魔石が銀貨2枚。合計で銀貨5枚と銅貨1枚になりますね!」

「ありがとうございます」

お金が袋にまとめられ、リノの手に渡される。

小さな重量感--これで当分の生活は繋がる。


次に売店へ向かうと、壁に貼られた地図の見本が目に入った。質素な作りだが、街から近隣村、主要な森まで描かれている。

「周辺地図をください」

「はい、銅貨8枚だよ」

銅貨8枚を支払い、折りたたまれた羊皮紙の地図を受け取る。

ギルドのテーブルに腰を下ろし、ゆっくり広げて眺める。

(ロワナ村の近くがセレスの森……私が今から向かうのは、こっちのカンルイの森か)

リノが三日間迷っていたのはセレスの森だと知った。

インクの線を指でなぞっていると、近くの席の男性冒険者が声をかけてきた。

「カンルイに行くのか?街から歩いて三十分だな。子供の足ならもうちょいかかるな」

「そうなんですね!教えくださってありがとうございます」

礼を述べ、受付まで戻ると、依頼掲示板が更新されていた。

採取依頼と討伐依頼をいくつか掲示板から取り、受付で申請した。

受付嬢が控えめな笑顔で言う。

「カンルイの森ですね?森の入口付近はそこまで危険ではありませんが、奥へ行くと強い魔物が出てきます。夕方になる前に戻ってくださいね」

「はい!気をつけます」

依頼書をしっかりカバンにしまい、ギルドの扉を押して外に出る。

街道に足を踏み出し、水袋を口に運ぶ。乾いた喉に冷たい水が広がった。

途中、小さな果実をかじりながら歩く。

やがて街の喧騒が遠のき、木々が密になり始めた頃--

(ここが、カンルイの森……)

リノは小声でつぶやく。

「よし、行こう!」

そうして、森の入口に立っていたリノは息を整え、ゆっくりと足を踏み入れた--。

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