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第十三話 いざ冒険者ギルドへ~フォレストウルフの持ち込み~

採取依頼の受付を終え、リノはさっそく依頼者用カウンターへ並んだ。

「採取依頼の提出ですね?会計や解体依頼なども受け付けております」

「はい。フォレストウルフをお願いしたいです」

「フォレストウルフ?えらく危険なのを倒したんだね。どなたが?」

「……わたし、です」

受付の男性は、目を丸くした。

「えっ……君、一人で?」

周囲の冒険者たちがちらりと視線を向ける。リノは帽子を深く被り、できるだけ無表情で頷いた。

「はい」

「……す、すごいな。解体は向こうの棟だ。案内するよ」

解体作業場は別の建物の奥にあり、鉄と生臭さが混じった匂いが漂っている。

リノはアイテムボックスの裂け目に手を入れ、慎重にフォレストウルフの死体を出した。

周囲の作業員たちが一斉に息を呑む。

「……子供一人でこれを討伐したのか?」

「傷がほとんど残ってねぇ……手際がいいな」

「しかも、アイテムボックス持ちじゃねぇか!!」

驚きと好奇の混ざった視線が向けられる。リノは小さく頷くだけで、説明は必要以上にしなかった。

作業員は手早く記録を取り、解体を始める。

「解体はおよそ一時間半ほどかかるな。終わったら声をかける」

「はい」

「それと、アイテムボックスは珍しいスキルだから、この街じゃあまり人目に触れさせねぇほうがいい。マジックバックに見せかけろ。分かったな」

「そうなんですね……ありがとうございます」

リノは返事をして待合所に戻った。


ソファに腰を下ろすと、掲示板の一角に気になる紙を見つけた。


『新人訓練者募集(毎週開催)

 剣・魔法の基礎訓練あり

 初心者歓迎』


(訓練……これは受けた方がいい。絶対に役に立つはず)

リノは急いで受付カウンターへ戻る。

「す、すみません!この新人訓練の募集は……どちらで申し込めますか?」

先ほど対応してくれた女性が振り向く。

「あ、訓練希望ですか?いい心がけですね!空き状況を確認しますね……ちょうど明日の午後が空いています。参加しますか?」

「はい!お願いします!」

「では、ギルドカードをお預かりします。……はい。申請を受け付けました。ギルドカードを提示すれば入場できますよ。時間は午後1時からです」

カードを受け取り、リノは胸に喜びが広がるのを感じた。


しばらくすると、依頼者用受付の男性が手を振ってリノを呼んだ。

「リノ・クロカワだな。フォレストウルフの解体が終わったぞ」

丁寧に処理された牙、爪、肉、毛皮が順に袋へと収められている。

「これが解体後の素材だ。解体費用は報酬から引いてある」

合計金額が記された紙には、


~採取素材の買取~

・『香りキノコ 10個』鉄貨80枚

・『青葉草(あおばぐさ) 10束』鉄貨50枚

・『森蜜果(もりみつか) 10個』銅貨20枚


~フォレストウルフ解体費用~

 ・銀貨1枚、銅貨2枚。

が細かく並んでいた。合計は銀貨2枚、銅貨1枚だそうだ。

(思ったより……ちゃんとお金になりそう……?お金の価値がよく分からない。そのうち誰かに聞かなきゃだなぁ……)

「こっちがその報酬の袋だ。ちゃんとあるか確認しろよ」

「ありがとうございます。……はい、ちゃんとあります!」

「おう。気をつけて帰るんだぞ」

「はい!」

ギルドカードの発行や素材の精算、新人訓練の申請を済ませ、リノはカバンにギルドカードをしまい、カバンを軽く押さえながら、冒険者ギルドの重厚な扉を押して外へ出た。

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