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このゲーム唯一の農家です。  作者: Fûka


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25話



 MPが残りわずかとなった。

 魔法を使いすぎたかな?


 光魔法のレベルが上がった。

 というか、いつの間にか上がってた。

 こういうのって、『レベルが上がりました』っていうお知らせとか無いの?

 言われないと気づけないよ…。


 それはそうとして。

 レベル3になって覚えた魔法は……『ライトボール』!

 …………光球と同じじゃん、そう思った方はたくさんいるでしょう。

 しかし決定的な違いが御座います!

 それはなんと……こちらの魔法、ぶつけた相手にダメージを与えることができるのです!

 つまり、初の攻撃魔法となります!


 ……まぁ、威力はしょぼいけど。

 なけなしの魔力で、襲いかかってきた『ラビットウサギ』にライトボールを放つ。


 『スキル『狙い撃ち』を獲得しました』


 え?なんかスキルをゲットした。

 まぁ、それは置いといて。

 ラビットウサギはまだ生きている。

 これは、『ライトボール』が弱いのもあるが、込める魔力が少ないせいだと思われる。

 魔力の込め方?手に力を入れるだけだよ。

 力を込めると、その分だけ魔力が上乗せできる、らしい。

 やってみたら出来たし、無問題だよ。


 それにしても、威力が弱すぎる。

 ラビットウサギは、レベルが40くらい下なんだよ?

 それでも一撃で仕留めることができないなんて。

 魔力を多く込めたらいいんだろうけど、今はもう魔力が無いし……実験するのはまた今度かな?


 ラビットウサギに鎌でトドメを刺し、歩いて街に戻る。

 ……そう、新しい街に着いたのだ!

 そんなに距離はなかった。むしろ、農地からお祖父様の家の距離の方が長かったかもしれない。

 街並みは、初めの街とほぼ同じ。

 探索はまた今度にして、ワープで農地に戻る。

 そういえば、『農地レベル』?みたいなのがあるってお祖父様が言ってたよね?

 それってどうやって確認するんだろう?

 分からないから、今度会った時に聞いてみるか。


 光魔法のレベルが上がったとはいえ、植物の種に浄化を施せるようになるにはまだまだ遠い。

 さっさとレベル上げて、植物を栽培したいんだけどな……。

 レベル上がるのめちゃくちゃ遅いんだよね。

 どれくらいMP使ったと思ってるんですか?

 なんでまだレベル3なんだよ!

 ……キレててもしょうがない。

 それより、今日は何をするかが問題だ。

 正直にいうと、やることがなくなってしまった。

 植物も育てられない、モンスターも弱いのしかいない、MPもない。

 今日はもうログアウトするべきか?

 ……うん、現実世界の時間は午後5時。ログアウトするにはちょうどいい時間だ。

 明日までに、何をするか考えとくかー。



 ログアウトして、ゲーム機を頭から外すと。


 部屋の角から、少年が見つめていた。


 …………びっっっくりした!


 「…来るなら連絡して」

 「すまない」


 無表情で謝ってくるコイツは、私の幼馴染で、『GUN KING』3位のプレイヤーである『セト』。

 本業は、俳優。


 『セト』ーーー瀬戸直人は真顔で謝りながら、椅子に腰掛けた。

 コイツ……全く悪びれてない!


 「何で来たの?」

 「仕事帰り」


 なるほど。いつも通りか。

 忙しいはずなのにわざわざやってくるとは。

 これはアレだね。

 一緒にゲームがしたいということか!


 「ほい」

 「?」


 私はコントローラーを差し出した。

 直人は不思議そうな顔をしてこちらを見てくる。

 あれ、ゲームがしたかったんじゃないのか?

 あ、分かった。

 『GUN KING』をやりたいのか。


 「ほい」

 「………」


 ゲーム機の、頭につけるやつーーーヘッドギアって言うんだっけ?私の家には2個あるから、2人同時にゲームできるんだよね。

 ヘッドギアを直人に被せて、自分も被る。

 ベッドに寝転がったまま、ゲームを起動。

 ゲーム内で会おうねー。




 直人はため息をついた。

 ゲームをしに来たわけでなく、顔を見るついでに『Adventure KING』のフレンドコードを聞き出そうと考えていたのだが。

 コイツ本当に人の話を聞かねぇな、と思いながらゲームを起動した。


 それより、勝手に部屋に入ったことに対して一言もないのか。

 警戒心が薄過ぎて、不安になる。

 ゲーム内で合流したら注意せねば、と使命感に燃える直人だった。



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