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35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~  作者: 出雲大吉
第7章

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第261話 ロザリー「ん? 呼んだ?」


 俺とユウセイ君は延長コードやLANケーブルを繋いでいき、モニカの部屋の前と脱衣所の中に繋いでいく。

 モニカの部屋は後だが、脱衣所はミニドリルで小さな穴を開けた。


「こんなもんか」

「コードが気になるな……」


 廊下の隅にそのままのコードが3本並んでいる。


「仮だからね。すぐに空間を繋げるから大丈夫」

「すげー簡単に言うけど、できるの? 想像もできないぞ」


 で、できるさ。


「頑張るよ。それよりもお昼はどうする?」


 すでに12時を回っている。


「あー、あいつらは帰ってこないか」

「色々と見て回ると思うから夕方だろうね」


 下見はしているが、それでも時間はかかるだろう。


「出前?」

「そうしよっか」


 俺達は出前で天丼を頼むと、3人で食べた。

 そして、午後からはリビングでまったりと過ごしていく。

 ユウセイ君はコタツで寝そべりながら漫画を読んでいるし、俺とミリアムは空間を繋げる魔法を話し合った。

 そうこうしながら過ごしていると、スマホの通知音が聞こえてのでキョウカかなと思いつつ、見てみる。


ミユミユ:やっほー!

リコリン:元気? 今、ナニしてるの?

ミユミユ:キョウカ? 秘書さん?

リコリン:きゃー


 若いなー。

 あと、この2人、メッセージアプリだと、かなり下品なんだよな……特にミユミユ。


山 田 :キョウカはお出かけ中。今、ユウセイ君といる

ミユミユ:あ、仕事でしたか?

リコリン:ごめーん


 良い子達ではあるんだよな。


山 田 :いや、休み。ユウセイ君はウチで漫画を読んでる

ミユミユ:チームで仲がよろしいんですね

リコリン:良いことだー


 ホントにね。


山 田 :2人は何してんの?

ミユミユ:八神さんと子供が入ったらダメなホテルー

リコリン:これがマジだからひどいよね


 え? 何してんの?


山 田 :警察? 協会?

ミユミユ:いえ、悪魔退治です

リコリン:終わったところー


 そういうことね。


山 田 :お疲れ様。八神さんに場所を選べって言いなよ


 女子高生を連れていくなよ。


ミユミユ:一番近かったから

リコリン:ホテル街を歩いた時に絶対パパ活って思われたー


 完全に援交を強要するやーさんだよ。

 確実に職質案件。


山 田 :さっさと出なよ

ミユミユ:須藤さん待ちー

リコリン:待っている間にテレビつけちゃった……

ミユミユ:お風呂がえろーい

リコリン:ベッドもえろーい


 ひっどい現場だな。


山 田 :君ら、良いとこのお嬢様でしょ

ミユミユ:キョウカさんもですけどね

リコリン:お嬢様感ゼロ


 君らもね。


山 田 :いいからホテルを出て、車で待機してなよ

ミユミユ:そうするー

リコリン:その前にちょっと電話してもいい?


 ん?


山 田 :それはいいけど?


 何だろ?


 そう思っていると、リコリンから着信が来た。


「んー? 電話か?」


 ユウセイ君が顔を上げる。


「天海さんだね。さっきまでメッセージのやり取りをしてたんだけど」

「へー……出なよ」



 ユウセイ君がそう言うので通話ボタンを押し、さらにスピーカーモードにする。


「もしもし?」

『ごきげんよう、山田さん』

『やっほー』


 ミユミユは上品に戻っているな。


「こんにちは。どうしたの?」

『ちょっと話があるんです』

「さっきの下品なやつじゃなくて?」

『下品? 何のことかはわかりませんが、大事な話です。悪魔教団のことは聞きまして?』


 悪魔教団か……


「もちろん知っているよ。この前の長野もやっぱりそれっぽいね」

『ええ。外国にもいるそうですわね』


 当然、聞いてるか。


「うん。桐ヶ谷さんに聞いた」

『それについて、我らがリーダーが山田さんと話がしたいそうですわ。つきましては、明日のご予定はどうでしょう?』


 八神さんから話?


「俺だけ?」


 キョウカはモニカとマリエル様のところに行くんだよな。


『それはそちらの判断にお任せしますわ』


 となると……


「ユウセイ君、大丈夫?」

「春休みだしな」


 ユウセイ君も連れていくか。


「ユウセイ君と2人で行くよ。キョウカは用事があるんだ」


 もちろん、ミリアムも連れていく。


『わかりました。場所は……協会の近くにあるあの辛気臭い喫茶店にしましょう』


 あそこね。

 いや、別に辛気臭くないぞ。

 落ち着いた良い店だよ。

 JKには良さがわからないか。


「何時?」

『八神様、何時に致します?』


 向こうもスピーカーモードのようだ。


『お前達が起きられるなら朝でいい』

『山田さん、午後一にしましょう』


 起きられないわけね。

 まあ、俺も高校生の時はそうだった。


「わかった。午後一ね」


 ユウセイ君も頷く。


『そういうことでよろしくお願いしたしますわ』


 どうでもいいけど、ミユミユが話すならミユミユのスマホからかければいいのに。


『よろしくー』

『おーい、来たぞー…………って、2人共、マジで制服はやめてくれ』


 須藤君の声が聞こえてきた。

 どうやらミユミユとリコリンは18禁ホテルに高校の制服で来たらしい。


『これがJKのアイデンティティですわ』

『こういうところによく悪魔が出るから仕方がないじゃん。それよりもさっさとこいつらを回収してよ。こっちの方がアウトでしょ』


 あー、憑りつくタイプの悪魔か。

 場所が場所なだけに刺激的な絵になってそう。


『はいはい。ったく、山田さんは笑えるのにこのチームは笑えないな』


 おい、須藤。

 何笑ってんだ?


『あ、通話のままでした。山田さん、ごきげんよう』

『ばいびー』

『え? 山田さんと電話中? 山田さん、けっしてパパ活っていう意味じゃないです――』


 切れた……


「ハッピーなチームだな」

「あのチームと長野に行ったよ」

「お疲れさん。あいつら、よくしゃべるからなー」


 しゃべるのはまだいいよ。

 メッセージがひどいんだな……


いつもお読み頂き、ありがとうございます。

本日、私の他作品である『左遷錬金術師の辺境暮らし』のコミック第1巻が発売となりました。

ぜひとも手に取って読んでいただければと思います。(↓にリンク)


本作共々よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
異世界の壁越えるだけじゃ飽き足らず 第四の壁超えてくるのやめてくれませんかね!?
北池袋とか歩いてると、JKの格好した成人済み女性見掛けるよ(笑) あり得ないほど超ミニスカ看護婦さんとかも歩いてたりするwww
ユウセイ✕山田という可能性もあるゾ
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