楽しい新幹線移動
この物語は 東方プロジェクト の二次創作です。
原作設定を基本としてますが、個人の解釈や改変されているキャラも多数存在するため、苦手な方は観覧を控えください。
また、ほかの方の二次創作の影響を少なからず受けていますので、原作にはない設定も多いと思われます。
初めまして、こんにちは 春雪です。 今回は惨火華の後継にあたる作品です。
戦闘なし、東方要素なしですが、これからですので、よろしくお願いします。
俺は今東京と呼ばれている土地にいる。
ここは何とも機械的な文明が進んでいる。高層ビルと呼ばれる高い建物に、馬車ではなく車で移動している。以前来た際はこんな光景ではなかった。
道には日本の鉄の棒こと線路が敷かれ、路面電車が走っていた。 地下鉄も今ほど長くなかった。
地上では煙を上げて蒸気機関車が走っていた。記憶にある大きな建物は東京駅だったかと、浅草公園の
タワーだった。今ではそれを超える建物だらけだ。東京駅はいまだに外見は大差なさそうだが、内部は別物だ。新幹線ってなんだよ、時速300キロで鉄の塊が動くそうだ。魔法も使わずにこんなものが作れるとは、機械的な文明は俺が知る中で一番発展している。
が、魔法文明は最低レベルだ。魔力があるにもかかわらず、誰も魔法を使用しない。しかもこの世界の住民の95%が霊力ではなく魔力を持っている。本来ありえないはずの妖力持ちもいる。
純粋な魔法の才能だけで見れば化け物たちだ。もしこの世界で魔法が広まって異世界に侵略でもしようものなら、3時間で勝てるだろう。人数比1対1000でも余裕だろう。
それだけこの世界の住民の才能はヤバいのだ。 俺の知る世界なら神童と呼ばれるレベルの人間だらけだ。
であるにもかかわらず、だれも魔法を知らない。魔法は空想上の力だと思われている。この世界では魔法の知識を持ったものが存在したことがないために、幻とされてしまっている。
俺は今回そんな世界に魔法の知識があるものが侵入したとの知らせを受け、排除に来た。
この世界は犯罪が見つかったら最後だが、この世界の住民でない以上、いなくなってもばれない。目撃さえされなければもんだいない。
(この列車は 13時20分発 はやぶさ25号 新函館北斗行きです 次は上野に止まります)
俺はホームに来ていた。情報によれば相手は北海道の倶知安にいるらしい。いつの間に移動したのかわからないが、転移陣があると考えたほうがよさそうだ。
(まもなく 21番線から はやぶさ25号 新函館北斗行きが出発します。 閉まるドアにご注意ください)
笛の音と共にドアが閉まった。 そして、出発した。
(本日も東北新幹線をご利用くださいましてありがとうございます。 この列車は はやぶさ25号
新函館北斗行きとこまち25号秋田行きです。 次は上野に止まります。 車内はデッキ含めましてすべて禁煙です。 お客様にお願いいたします。携帯電話をご利用の際はデッキをご利用ください。
この電車は1号車から10号車までがはやぶさ号新函館北斗行き 11号車から17号車までがこまち号秋田行きです 駅および車内への危険物の持ち込みは禁止されております。不審なものや行為にお気づきの場合は乗務員または駅係員までお知らせください。また客室の自動ドア付近にSOSボタンを設置しております。緊急事態にはSOSボタンを押して乗務員にお知らせください)
このアナウンスはいつ聞いても面白い。毎回乗る列車ごとに変わる。この世界のこの国では丁寧な説明が多い。ここまでするかって思ってしまう。
(はやぶさ号新函館北斗ゆきは1号車から10号車です。こまち号秋田ゆきは11号車から17号車です。
盛岡で切り離しとなりますのでお間違いのないようご乗車ください。
盛岡を出ますと、はやぶさ号はいわて沼宮内に停まります。こまち号は田沢湖に停まります。)
このアナウンスがわかりやすくこの国の良さを示している。 なぜならこんなこと言わなくたって
乗り間違いは自己責任だ。 自動アナウンスでも行先と車両を話していたし、駅でも自動アナウンスに駅員さんも言っていた。さらに乗務員までも注意してくる。 正直しつこいと思ったこともある。
この国に魔法がばれてしまったら確実に戦争が起こる。この世界の住民すべての人の魔法の才能がすごいが、この国、日本は段違いだ。一人で俺の知る世界の国を壊滅させられる。さらに、銃や戦車といった魔法以外の兵力も圧倒的だ。向こうであれば剣で戦っているが、この世界では剣士がいない。剣士にとって銃は最悪だ。防ぐ方法がほぼない。魔法がなくても世界単位で征服できるだろう。
以前広島に落とされた爆弾の情報を得たが、あんなのが落ちてきたら誰も対処できない。情報が本当なら防御魔法も無意味だろう。テレポートが可能性だが、逃げた先も安全とは言えない。
つまり、この世界に魔法の情報が出たらバランスが狂うどころか根本から破壊されてしまう。
名乗るのを忘れていたな。 俺の名は 柊 春雪 種族 人間? だ。
異世界の出身で、いろいろあって今の二つ名は 世界の調律者 と呼ばれている。 種族は人間だが、魂は神になった。 神の適正は、創造神で、実際の種類は最高神だ。
そもそも神にはいくつかの種類がある。 基本は最高神 文字通りすべての上の神だ。
その下に2種の神 創造神と破壊神があるが、この二種は基本同じだ。
さらに創造神からは、空や大地の神などの世界の要素 破壊神からは、火や戦いなどの戦闘の力になる。
神の加護で、破壊神の系譜は戦闘特化 創造神の系譜は回復や防御、破壊神には劣るが戦闘の力が備わる。
ちなみに、最高神から分岐しない独立した神に邪神などがいる。
(まもなく青函トンネルに入ります 津軽海峡の海底を通る青函トンネルの全長は53.85キロメートル
です。陸上部分は……)
観光案内をアナウンスでしてくれるのも面白い。 50キロのトンネルを掘れるこの世界の技術はやはりすごいものだ。以前いた世界では、1キロほどのトンネルを100年かけて作ったことで世界中の話題となっていた。魔法が使えても、硬い岩は壊せないことが多い。その際は爆薬で爆破する。が、その世界では爆薬の質が悪く、一回の爆破に10tほどつかうそうだ。輸送も供給も間に合わず、100年かかったようだが、この世界では余裕で5キロとか掘っている。道路の開通はニュースになるが、トンネル一つで騒いだりはしない。
純粋に俺はこの国が好きだ。まあ、ここに住みたいわけではなく、あくまで観光地として、旅行先としてだが。
ちなみに、これから函館で乗り換えて、長万部でも乗り換えて倶知安に向かう予定だ。
さて、楽しい旅行の後は仕事だ。害虫駆除に行くとしますか。
いかがでしたか。
私が鉄道好きなために、アナウンスなど結構こだわってしまい、無駄に長くなりました。
今回は、日本の旅要素も入れたいため、このような感じのシーンもあると思います。
次回以降は、アナウンスの部分は飛ばしていただいてもかまいませんし、基本物語とはあまり関係ないので、その話ごと飛ばしていただいてもかまいません。