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9.神絵師ちゃんガチのお絵描き

「……汚された……」

「ありがとう! ラノベちゃん! これは血と肉だよ!!」


「何その不穏な物言い……」

「もとい! 私の血と肉となって創作に生かされる素晴らしい体験だよ!!」


「そりゃぁ良かった……私も貴重な創作体験をえら、えら、えら」

「えらえら?」

「得られてねーよ!! 寒いし恥ずかしいだけだったよ!! ひどい屈辱だ!!」



「ハハハ」

「笑い事じゃねーよ! 上辺の言葉を唇が発音するのを拒否したよ!!」


「まあもう済んだことはいいじゃない? 泣きながらシャワーでも浴びる?」

「もういいよ!! ファック!! 疲れた寝る!!」


「ラノベちゃんおやすみ~」

「神絵師ちゃんはそこら辺にあるもので適当に寝て!」


「あいよ~」


 あたしは極度の緊張と恥辱から解放され布団に入って三秒で眠りについた。

 普通にモデルって疲れる。


 ――――――


 夜中だというのに何やらゴソゴソと物音がする。


「おしっこ……」


 膀胱が限界だ、これはもう一度起きるしかない……。


 神絵師ちゃんが机で何やら作業をして居るのが視界に入ったが。

 今は生理現象の方が優先。


「うートイレ、トイレ」


 間に合った―、どうしようかな歯を磨いてから寝直そうかな。

 神絵師ちゃんなんか作業してたけど なんの作業してるのだろうか?


「ふあー神絵師ちゃん寝ないの? 何してるの?」

「……」


 過集中だ……神絵師ちゃんがゾーンに入ってやがるぜ。

 これは……ガチのお絵描きだ!


 また一段と卑猥な女餓鬼を描いてやがるぜ……

 無駄にエロイな……


 話しかけていも無駄だからもう寝よう。


 おやすみ神絵師ちゃん。

 変態も程々にね……


 あれTwitterに上げられて皆に“イイネ”されるのか……


 なんだろうめちゃくちゃ複雑な気持ちだ……


 小説家なのに言語化できないこの気持ちなんだろう?

 あたしはモヤモヤしながら30秒で眠りについた。


 ……神絵師ちゃんはいつまで裸なんだろうか?

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