4.テイク&テイク、物欲の獣
「うおっ!?」
なんだこれ……。
神絵師ちゃんに組んでもらったパソコンめちゃくちゃサクサク動くよ……。
前はメモ帳とTwitterしか起動してなかったけど、YouTubeが同時に見れるよ。
ビックリだ。
YouTubeと同時にTwitterができる……
驚愕。
神絵師ちゃんに感謝だね。
早速メッセージ送ろう。
「神絵師ちゃーん、文章打ちながらYouTube見たいんだけどモニター余ってない?」
「えー、余ってるけど……」
「ちょうだい」
「えー……いいけど」
(いいのかよ、ラッキー言ってみるもんだね)
「神絵師ちゃんありがとう愛してる。すぐ使いたいから家まで持って来て」
「えー……いいけど」
「いいんだ、神絵師ちゃん良い人過ぎて将来が心配だよ。悪い男に騙されないでね」
「悪い女なら一人知ってるけどね」
「誰かな? お礼に神絵師ちゃんに5万文字小説を書いてプレゼントするよ」
「えー……まったくいらない」
「いらないのは知ってるけどオブラートに包もうよ!!」
――――
幸せだ……こんなに私に都合の良い世界があっていいのだろうか。
「ラノベちゃん脳内会議!」
ラノベちゃんは脳内にあらゆるタイプのラノベちゃんを飼っていて、三人称神視点で世界を見てるのだ。
この説明をしているのも解説ラノベちゃんだ。
小説家ってこんなもんだと思うけど。ほかの作家さんは違うのかな?
A「今日の議題はこの世界があたしの妄想じゃないかって話なんだけど」
B「何言ってるの? バカなの?」
A「いや余りにもあたしに都合よすぎないかって思って。幸せすぎて怖い」
C「あーそれは確かに、神絵師ちゃんみたいないい人現実にいるわけないもんね」
A「でしょー? 神絵師ちゃんもこの世界も全部あたしの妄想なんじゃないかって」
※「じゃあ全部ラノベちゃんの妄想と言う事で」
ABC「異議なし! 賛成ー!!」
えへ、えへへへへ
妄想にトリップしていたあたしをピンポーンと間延びした呼び鈴がたたき起こした。
そうだった神絵師ちゃんにモニター頼んでいたんだった。
仮に神絵師ちゃんがあたしの妄想でも、今はこの幸せに浸っていたい。
わたしはそう思った。