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一日目

「はじめまして、お嬢さん。私は魔王のレクシスと申します。突然ですが私と結婚してください」


「突然ですね、お断りします」


「貴女が公爵令嬢で王子の婚約者だということは存じ上げております」


「それだけでお断りしているのではありません」


「安心してください、私は尽くすタイプですから」


「聞いてません」


「私と結婚してください」


「嫌です」


「では頷いてくれるまで何度でも参りましょう」


「来ないでください」


「しかし、やっと出会えた運命の女性と離れるのは耐え難い……いっそ貴女の影に住み着きましょうか」


「衛兵さん、この人ストーカーです」


こうして魔王は公爵令嬢のストーカーになった。


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