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半襟を量産する

 お安く入手した正絹のはぎれを、まとめて半襟にする事にした。


 今までは一度に一・二枚しか作ってこなかったので、その都度定規で15センチ計って切っていたのだが、五枚目くらいから計るのが嫌になってきた。


 そうだ!型紙を作ろう!


 いや、私、もっと早く気づけよ。何年洋裁やってんだよ。と、型紙を作りながら自分に突っ込んだ。


 ちなみに、和裁に型紙という概念はない。と、思う。たぶん。きっと。


 型紙は、たまたま目に入った、部屋の片隅に転がっていた工作用紙で作ることにした。厚紙に方眼が印刷された、小学生の時に誰もが一度くらいは目にしたことがあるであろう、アレだ。


 何故こんな物が、小学生のいない我が家に転がっているかと言えば、洋裁に使っているからだ。今でこそ、手芸店で当たり前に売られているアイロン定規。これが誕生したのはいつだろう?私が洋裁にはまったときには、この世に存在していなかった。皆、厚紙で自作していたはずだ。布にアイロンで折り目をつける際の必需品で、自分がよく使う折り目の幅に線を引いて作るのだが、線を引くのが面倒で、工作用紙で作っていた。


 そのアイロン定規を作った残りの工作用紙を、ただ15センチ幅に切っただけだ。ロータリーカッターを使うときに、ペラッペラの紙よりも使いやすく、サクサクとカットが進んだ。


 次の作業は長辺をロックミシンで始末するのだが……糸交換、めんどくせー……。半襟候補達は、ベージュに紺に臙脂に生成、色がバラバラだ。自分用だからどうでも良いとは思うのだが、生成の生地に紺色の糸のように、あまりにもかけ離れた色を合わせるのは、性格的に許せない。


 うーん……、とりあえず今日はカットまでで!


 あ、帯枕を作るために種を蒔いたヘチマが、順調に生育中で、蔓が伸び始めた。緑の親指ならぬ、茶色の親指を持つ私。帯枕は作れるのかっ!?

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