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親友殴りに異世界へ  作者: ヒナの子
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第九話 模擬戦 入学編

「それはどういうことだい?」


本当にどういうことだ?みた感じ何もしなさそうなロン毛なのに。


「いやいやジーク。理事長と同じ魔法だろ、そんなやつ相当強いと思うんだけど。」


そうなのか。初耳だな。理事長はこの国で五指に入る魔導士のはずだ。


「そうだけど実際まだ使いこなせてなかったし。レビン君も強いよ。」


「ん〜やっぱり信じられないな。

…そうだ!セリーナ、勝負してみてよ。」


はっ?副会長と勝負?


「えっ?私ですか?いやいやカル先輩自分でやってくださいよ。」


「ん〜でも俺あんまり戦闘系じゃないし。

あの魔法使ったらすぐ終わっちゃうと思うけど、、まあいいや。僕がやるよ。」


えっ俺がいやだよ。


「勝負ってなにするんですか?やっぱり模擬戦ですか?」


「うん。あっこれ先輩命令ね。」


「いやストップ。カル、模擬戦って一年生だよ。流石に許可下りないよ。」


「そうかなぁ〜以外と下りると思うよ。

理事長もこの子と孫の勝負みてないんでしょ。」


「それはそうだけど。」


「それにアクトンもお願いすればいけるんじゃない?」


「いやそれはダメですよカル先輩、アクちゃん権力行使するのきらいでしょ?」


「アクちゃんっていうのやめてください。男ですよ。それに別にいいですよ今回は自分も見てみたいんで。」






ドウシテコウナッタ?

今ベントとやり合った訓練場にきている。


昨日はあれで解散となったが、その後アクトン先輩が理事長に掛け合い、滅多にない一年対四年の模擬戦が行われようとしている。部活の勧誘で学校が慌ただしい放課後だ。観客は生徒会のメンバーだけだ。アクトン先輩は聖十五将貴族の次男らしかった。


前は急だったので制服だったが、今は体操服だ。地球の体操服とは少し違って名前も入っていないし、何しろ動きやすい。


「それじゃあ始め!」


「やるからには本気だすから。」


「勿論です。いきます!」

勝てるとは思っていないが、実力を見てみたい‼︎


「瞬歩!」


「「えっ!‼︎」」


驚いたのは会長と、副会長だ。


「これは驚いたな。帝国武術の移動法じゃないか。ヘーブリヒ氏に教えてもらったのかい?」


「はい。よくご存知で。」


瞬歩は魔力の身体能力向上法の応用で、足に魔力を纏い、踏み込むと同時に足裏から放出することで爆発的に移動力を上げる技術だ。

繊細な魔力の扱いが必要で習得するのに二年、実戦で使えるようになるのに半年かかった。


「何回か顔を合わせているからねヘーブリヒ氏とは。高校で習う移動法でも役に立ちそうにないな。」


「行きますよ。テンペスト!」


元素魔法で乱気流が起こるように三つの竜巻を発生させる。


「っ⁈ジークと同じ魔法か。ゲート!」


移動魔法か?横に避けたということはここまでは届かないか。

三つの竜巻がぶつかり弾ける。


「まだまだ!剣舞・イノセント!」


「これは避けれそうにないな。」


ベント相手だから二十四本に抑えていたが、

今は最大の五十本まで増やしている。


「あの時は本気だしてなかったのか。」



「あれ?アクトン見てたの?」


「いや昨日記録水晶の映像見ました。その時は同じ技で二十四本だったはずです。」


記録水晶とは地球でいう監視カメラのこと。


「これには効くかな?リタイム!

ふ〜効いて良かったよ。」


五十本の剣が一気に消滅した。破壊ではなく消滅した。


「なんですか今のは?」


「秘密。今度はこっちから行くよ。」


「いえ、まだですよ。」


「剣舞・オーバーゼロ!

エンチャント、テンペスト!」


創剣魔法で使える技は二つだけ。これが破られれば創剣魔法で攻撃はできないか。


「それにしても多いし、元素魔法エンチャントしてるし、これは奥の手を使わないと。」


今出してるのはオーソドックスな片手剣、百本だ。


「ブラックホール!ハイボルト!」


「なんでっ!」


空中にさっきのゲートのようなものが出現しだと思ったらそこに全て吸い込まれてしまった。


「アイナパケ!」


自分を中心に土の元素魔法でドームを作り防ぐ。


「よしもういいや。というよりもう無理、おやすみ。」


「はっ?」


カル先輩はそういうなりその場に倒れ寝てしまった。


「はいはい、勝者レビン君。

訳がわからないだろうけど話は後でね。

外に人が集まってきてるから。」


訓練場の外はガヤガヤとうるさくなってきていた。


「アクトンお願いできる?」


「了解です。はいどうぞ。」


「ありがとう。みんなとりあえず生徒会室に戻ってからにしよう。」


アクトン先輩はカル先輩と同じようなゲートを開いてそこを通ると生徒会室だった。

これが転移魔法なら恐ろしい魔力量だ。





「まずはレビン君お疲れさま。見事だったよ。僕と同じ魔法なのはとても驚いたしね。」


カル先輩はまだ寝ている。


「ありがとうございます。自分も会長と同じと聞いた時には驚きました。ところでカル先輩はどうしたんですか?」


「レビン君は純魔法というのは聞いたことがあるかな?」


「確か魔法名が一文字で効果が二文字よりも高く、起源の魔法とも言われているでしたか。」


「おお、流石博識だね。その通り。だけど魔法を使いなれてない時はリスクがあるんだ。」


「それがカル先輩にも?」


「うん。カルの魔法は時魔法、純魔法の中でも強力なものだね。リスクは強制睡眠。使った五分後に意識が刈り取られるんだ。約一時間は起きられない。」


時魔法!この世界の寿命が消えているのは時魔法が世界にかけられているという説もある。それとリスクが重い。使ったら五分後には確実に負けてしまう。


「一文字も使い慣れればただの強力な魔法なんだけどね。ある日いきなりリスクが消えるらしいから一生ってことはないんだけど。」


「カル先輩はそれに関係なく日々の生活でも寝ちゃうのであります。」


昨日寝てたのは関係ないらしい。

まだ入学して三日目なのに、この三日は地球含めても一番疲れたかもしれない。

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