第八話 生徒会2 入学編
「…という話になったんです。兄さんが貴族を辞退したというのは本当ですか?」
シンティラ兄さんに聞くとあまり知らないと言われた。というわけで今はヘーブリヒ兄さんに今日の話をしている。
「ああ、親父も多分それを望まないだろうしな。だが、理事長の推薦で生徒会に入れるなら入った方がいいと思うぞ。」
「何故ですか?」
「魔法学校の生徒会は大きな権力をもつ、
理事長の推薦ともなれば尚更な。将来にも役に立つ。各国学生代表魔法大会はいい経験になるはずだ。いくらお前でも一回勝てたらいい方だろうけどな。」
「そうですね。各国学生代表魔法大会は興味がありますし、この話受けようと思います。」
後で各国学生代表魔法大会の資料を調べてみよう。
「失礼します。」
…あの日から時が止まったみたいだ。
「失礼します。ああレビン探し物かい?」
「はい。各国学生代表魔法大会の資料を。
シンティラ兄さんはなにを?」
「僕は貴族制度の事で調べておきたい事があって。それにしても各国学生代表魔法大会か、、」
「各国学生代表魔法大会がどうかしたんですか?」
「いや何にもないよ。生徒会には?」
「入ることにしました。」
「そうかい。まあ大変だと思うけど頑張ってね。」
資料によると、各国学生代表魔法大会は五大国の王も視察に来てその年の出来を競うそうだ。出た人にはほとんど大学からお誘いが来るそうで、職も得やすいらしい。
驚いたのが五年前の大会の結果だ。
シンティラ・ツァオベライ 第三位
雷轟魔法で相手を打ち倒し、相手の傷を復元するという見事な戦法で素晴らしい成績を残した帝国プラニエータ魔法学校生徒会長。
そう我が兄ことシンティラ・ツァオベライは五年前の生徒会長だったのだ。だから話を知らないということはないはずだ。
「やっぱりばれちゃったね。」
っ!
「驚かせないでください。」
「ごめんごめん。僕がさっき知らないと言ったのは記憶が曖昧だからなんだ。生徒会長になってからの記憶が不自然につながっているんだよ。だから本当に記憶が正しいのかわからないんだ。」
「そうですか。でもすごいですね第三位。」
本当にそれはすごいと思う。各国の王子や
神殺しの魔法といわれる七つの大罪魔法の持ち主などではなく、特別な魔法を持たずに第三位というのは見事の一言に限る。
「ありがとう。言っても雷轟魔法は雷系統の魔法の中で一番だからね。固定魔法も無系統魔法の中でも上位の魔法だからね。
今年の魔導大会ではもっと頑張るよ。」
この世界に来たての頃は使えなかったはず。
シンティラ兄さんも今や魔法大学生。魔法大学の攻魔学部の二年生(高校は三年、大学は四年)
次の日…今日も授業という授業もなく、クラスオリエンテーションのようなものだけで終わった。ベントは来ていなかったが、クラスでの立ち位置は面倒ごとに巻き込みそう奴に定着してしまった。エリス、アレス、レスティアは仲がいいので俺含めその四人はがクラスの中で最も権力があるグループになったはずだ。クラスの十名くらいはベントに媚を売るためかベントの子分達とお近づきになっていた。
「生徒会かぁ、いいなー。」
レスティアがそう言った。
「なんで?」
「実はここ数年ずっと男生徒会長なんだよ。
だからなりたいなって感じ。」
「そういえば今期中に理事長の推薦で入学して来る子がいるらしいよ。」
「私も聞いたわ。確かA組の男子が理事長室の前で聞いたんだったかな。女の子らしいんだって。」
「今期中にってずいぶん大雑把だな。明日かも知れないし8月前かも知れないってことだろ。そういえば七つの大罪魔法って知ってる?」
「確か神殺しの魔法といわれてたんじゃなかった?」
「僕は知らないや。」
「私も。」
「どんな感じなのか知ってる?レスティア」
「あまり知らないけどこの国は二つ所持しているらしいよ。憤怒と強欲だったかな。
魔法と罪の名前は直結してるわけじゃないから内容は分からないな。悪魔の魔法ともいわれたらしいし。神殺しを成し終え、その後、神の席を奪い合った。その時にその人達につけられた罪名が魔法にもついたって感じかな。知ってることはそれだけ。」
「どこで見たんだ?」
「家の書斎かな。以外と最近見たよ。ああ、もう一つ。使い手は世界に一人直接継承されるそうだ。」
放課後…
「失礼します。1年B組のレビン・ツァオベライです。」
「よく来たね。決まったかな?」
「はい。生徒会に入りたいと思います。」
「それは良かった。これが理事長の推薦状だよ。サインしてくれるかな。」
今日は全員揃っている。
「はい。」
「よし、これで登録完了!これからよろしくねレビン君。じゃあ改めて自己紹介しようか。まずはレビン君から。」
最後に自己紹介きちんとしたのは地球でだな。
「1年B組レビン・ツァオベライです。
これからよろしくお願いします。」
「じゃあ次は僕、5年A組ジーク・フラン。
生徒会長です。次は副会長!」
「はいはい。4年C組セリーナ・チェルです。
あっ、彼氏いるから狙っちゃダメだよ。」
女子だったのか。無意識に副会長も男子だと思っていた。
「よし次は書記!」
「はーい。えっと僕は5年C組のカル・スレッド。よろしく、おやすみ。」
最初入った時からずっと寝ている。男だ。
「こんな時ぐらい起きてればいいのに。
じゃあ次は三年役員!」
「はい。三年D組アクトン・ハイドです。
よろしく。」
端的に用件だけを伝えて来る苦手なタイプの男子だ。
「最後は二年役員!」
「はい。二年D組バートン・ヘイルでございます。役員を務めさせていただいております。どうぞよろしくお願いします。」
「こんな感じかな。他に質問がある人。」
「はいはーい。」
「おっ、珍しいね。どうぞカル。」
「本当にこいつが雷狼魔法をやぶったの?
信じられないんだけど。」




