─プロローグ─
とりあえず暇で投稿したかなり久しぶりの投稿でこれからシリーズが続くかは分かりません。
悪いとこの指摘を頂けるのは幸ですが、全て取り入れる訳ではないのであしからず
「皆殺しにしろ」
その冷徹で渇ききった号令は全ての魔物の闘志を沸き立てた。
空は黒く淀み、森は燃え上がり、川は血で染まり、地は捲れ上がった。
まるで地獄のような光景だ。
─これは愚かで臆病な人間への罰だ。
魔物は人間を殺し続け、人間は魔物を殺し続けた。
肉を裂きそれを喰らう魔物に人間は恐怖を覚えじりじりと追い込まれていく。
魔物に戦力で勝てる筈もなく力ない者は皆喰われ、女と子供は魔物に捕まってしまった。
「我は光の巫女なり、光の寄るべに従い魔物を消し去れ!!」
その清みきった声が発せられると同時に空に光を放ち、人に癒しの光を与え、辺りの魔物を一瞬で消し去った。
まさに希望とでも呼ぶべきその声が発せられた瞬間、人は闘志を取り戻し魔物への立ち向かう。
戦力で負けている筈の人間が魔物を圧倒し始めた。
その光景に今度は魔物が動揺する。
魔物は次々に斬られ、燃やされ、引き裂かれ、氷らされ、消滅させられ、次第に押され始めた。
─光の巫女……奴がいる限り魔物に勝ち目はないか…。
1人の人間に大勢の魔物が殺されるのは面白くない。
更には勢いが付いた人間をこれ以上相手するのは魔物側もかなり分が悪い。
その時だった。
「我らは王を守りし僕なり、この身朽ちるまで王に触れさせるものか」
その声と共に出てきた4体の魔物。
その魔物の登場に再び人間は怯え、魔物は闘志を沸き立てる。
そして何故か無造作に魔物が増えていく。
切りのない状況に人間は為す術なくただ立ち尽くした。
─ここまでか
人間が撤退するのは目に見えて分かる現状だった。
多くの犠牲を出しつつも人間は撤退した。
「必ず、必ず殺すぞ魔王!人間の力を侮るなよ!」
荒々しいがそれはあの光の巫女の声だった。
彼女の怒りが、悲しみが痛いほど伝わった
─痛いほど?
疑問を掻き消すかのように戦場に魔物の雄叫びが轟いた。
酷くずたずたの大地と大量の血が残りその戦いの幕は閉じた。
魔物側の勝利であった。
─俺は何も間違えていない、そう何も。
魔王の想いは深く、心の底に落ちていった……。




