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酒場の従業員は請負人  作者: カズトモ
11/11

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 燃えてる、みんな、、城、城下町、家、燃えてる、お父さんお母さん、ジェラリー様、




「みんなー!!

 はー、はー


 なにここ、これは?…だれよあなたたち、まさかあなたたちが国を!はっ!ステラさんカイルさん!?」

「大丈夫よアクア、敵ではないから。」

 私が起き上がると、体に違和感を感じた、月明かりに照らされといる私の頭や腕、胴体に細い蔦が巻き付いていた。そして私は石で作られた祭壇のみたいなものの上に取り囲んでいる黒のフードを被って顔は見えない何者か達。

 驚いている私を黒のフードを被り顔は見えないが知っている声、多分ステラさんが私を抱き締めてくれた。


「大した記憶を有しているわけではないなこの小娘は。」

「ジェラリーもなんで小娘を逃がすくらいなら自分も逃げないにゃ、無駄死ににゃ!」

「ジェラリーって誰だ?」

「あなた…まぁ話を戻しましょう、ティヴラン消滅により軍事バランスの崩壊に伴い仕事が目白押しです。」

「仕事も大事だが、ノアを手にした者が暴れてくれたってのに、こうも収穫なしかよ。」

「仕方なかろう、ジェラリーさんとの交信により気付いたカイルさんとステラさん、それに近場にいて火の手に気付いたヴァルメラさんにガエルさんが到着した時にはティヴランには誰も残っていなかったようじゃしのー。」

「あー、カイルちゃん遅かったのかー。」

 カイルさんもこの場所にいるの?私はステラさんに抱き締められたまま話を聞いていたため、ステラさんの腕から逃れて顔を出すと同時に、何かが壁に叩きつけられる音がした。

 音がした方を見ると、黒のフードを被った人が同じく黒のフードを被った人を片手で壁に押さえつけていた。

「てめえ!」

 カイルさんの声がする。

「やめなさいカイル!」

 ステラさんの一喝で、押さえつけていた方の黒のフードを被った人が舌打ちしながら手を離して身体を反転させる、ちらっと赤い髪だと認識できたその人は逆の壁に歩き壁を背に寄りかかる。この人がカイルさん?



「あの…ステラさん?」

 私は小声でフードを被り私を抱き締めている人に問いかける。

「ごめんなさい、眠っているあなたを勝手にここに連れてきてしまって、テオ、もう蔦を離してあげて。」

「ステラよ、俺はテオハイル・ボーミリオン、由緒正しきボーミリオン家の当主なのだ、気安くテオなどと呼ぶではな「早く離しなさい」

 ふむ、あの方に似たその声、そしてフードに隠れたよく似た容姿を思い浮かべるとかなわん。」

 テオハイルと名乗った低い声の男声のフードを被った人のフードの中に私に巻き付いていた蔦は姿を隠した。

「ステラ、生意気にゃテオハイル様に向かって…」

「何?」

「うー、テオハイル様~ステラ怖い。」

 ステラさんに指差して抗議していた頭に被っているフードから特徴的な2つの突起物が見える、語尾ににゃが付く舌ったらずな喋り方の女の子の声の方にステラさんが顔を向けるとテオハイルという人の背中にその人は隠れる。


 私は乗せられている祭壇から周りを見渡すと私を抱き締めているステラさんに壁に寄りかかっているカイルさん、テオハイルにテオハイルの後ろにいる人の他に十数人ものフードを被った人達がいる。

 カイルさんのように壁に寄りかかっている人や、椅子に座っている人、頭を下にして空中に浮かんでいる人、一人だけフードを被っていない人もいるが鼻から上には包帯を巻いている。

 そしてここはどこかの古い遺跡のようだ、私が乗っている祭壇を始め月明かりしかないのでうっすらとしか見えないが壁に丸い玉を呑み込んでいる生き物の絵や言語はわからないが文字みたいなものが書いてある。


「アクア、あなたの記憶を覗かせて貰ったわ。」

「えっ、記憶を?」

「勝手にそんなことをしてごめんなさい、軽蔑してくれても構わないわ、私達はティヴランをあんなことをした奴の情報が少しでも欲しかった、ごめんなさい。」

「…あの、大丈夫です。それよりステラさん、ジェラリー様…私の父や母は?」

 ティヴランに生き残りはいないと今、フードを被った人達の会話でわかっているはずなのに私は…ステラさんに聞いてしまう。

 ステラさんの私を抱き締める力が強まる。

 ステラさんは何も答えてくれない、でも私を抱き締めているステラさんが震えているのがわかる、それだけで私は…理解するしかなかった。



「…話を続けますがよろしいですか?」

「あぁ俺が聞いておく、ステラにも後で伝えるから問題ない。」

「では私の推測をひとつ言わせてもらいます、今回のティヴラン国消滅により軍事バランスは崩壊したと言えるでしょう。

 ですが、そこで利益を上げた国があります。」

「きな臭い話ですね。おっと失礼続けて下さい。」

「その国はティヴラン国の同盟国、ティリッチ国、それとティヴラン国の従属国、ソリス国とデレク国の2国です。」

「あの炎でティヴランが焼かれて、鎮火してから10日しか経っていない、どういうことかのぅ?」

「はい、まずはティリッチ国なのですがティヴラン国との同盟国として歴史は古く、現時点で崩壊したティヴランの土地を同盟国の中で1番取り扱いやすいのです、大義名分ですね。ですがティヴラン国へ人員を送ると自国の守りが手薄になります。

 そこで、ティリッチはソリスとデレクのこの2国と7日前に婚姻同盟を締結しました。同盟の内容としましてはティリッチが大部分のティヴランの土地を統治すること、ソリスとデレクの2国は残りの土地を…というわけです。大義名分っていい言葉ですね。」

「ほほぅ、それはきな臭い話のはずですね。」

「どういうことかにゃ?」

「パウラさん、君を基準に考えたら猫人族は頭弱いのかい?」

「バカにするにゃ!頭は固いにゃ!」

「……」

「ティヴランの元従属国のソリス国はティヴランの軍事を担う武器などの軍事産業を主に生活していた国、そしてティヴランの元従属国デレク国は東の果てにあり古くから海での産業に特化した国…どちらも魅力的な国柄だが、おかしいのはティリッチは周辺国に比べるとティヴランが無くなり、軍事面はもちろんトップの国となった。

 …元同盟国の従属国であった国と同盟を組むのはいささかそれも鎮火してから3日…疑問が残ると言うことですか?」

「そうなのです。ただ軍事力を前に脅すより早くティヴランの土地を手に入れることにより国力を増強したいがためにティリッチが行動してるだけかもしれませんが…あまりにも同盟が早すぎます、私にはこの同盟がティヴラン襲撃以前から決められているようにしか思えないのですよ。」

「つまり襲撃は、その3国の仕業か?その3国の中のいずれか?ということかのぅ。」

「はい。」


「それがどうした?」

 ステラさんの腕の中で周りを見ながら話を聞いていた私の耳に重低音響く声がした。

「私達の目的は同じか?、同じわけではないことは各々承知しているであろう、話はそれだけなのか?」

「いえ、皆さんひとりひとりに対する通常の仕事に関するリストを用意しております。」

「ではそれは受け取ろう、それで私は失礼する。」

「じゃあ俺もじゃあーねカイルちゃん」

「失礼、私もこれで。」

「老人はあまり派手に動けんでのぅ。」

 フードを被った人達がカツンカツンと靴の音やヒュンっと風を切る音を鳴らし暗闇に姿を消した。

 残っていたのは、場をまとめていたおそらく声からして女性とテオハイルと傍らにいたパウラと呼ばれた人、カイルさんとステラさんのみであった。


「足並みが揃うはずもないな。では俺はパウラと共にソリスに赴こう、それでよいかアイリス。」

「感謝しますテオハイルさん。」

「いいのかよおっさん、あんたの領地も今回の件で危ないんじゃ。」

「ふん、俺には優秀な弟に息子がいる問題ない。それに…」

 テオハイルはフードでよくわからないがステラさんのことを見つめているようだ。

「逃げ足は速いから心配するな。」

「あぁ。」

 テオハイルはパウラと暗闇に消えていった。

「それでカイルさんとステラさんはどうなさいますか?」

「決まっているだろう、俺達の目的が目の前にある。


 ステラ、そうだろう?」

「……えぇそうよ。」

 ステラさんは私から離れて壁に立て掛けていたのだろう、長細い袋を手にしていた。


「アイリス、アクアを頼めるかしら?ジェラリーは私に預けたかったみたいだけどそうもいかないのよ。」

「構いませんよ、私の元にもジェラリーさんから若い女の子が来ましたし、1人も2人も変わりません。」

「待ってください、ステラさん!私も…私も連れていって下さい。」

 私はステラさんに懇願した、この人達についていけば国を滅ぼした奴に辿り着けると思ったからだ。


「あなたは連れていけない、『風となりて私は誘う、理を覆し、空が転じる』」

 私の目の前からステラさんとカイルさんは姿を消してしまった。



「……」

「アクアさん、行きましょう。」

 私が後ろを振り返るとフードを外していたその人はふんわりとした黒色のナチュラルウェーブが肩まであり、気の強そうな黒の瞳。

 私の名前を呼んだその艶かしい声、柔らかな口調はアイリスと呼ばれた、場をまとめていた女性。

「いえ、私は今からステラさん達のあとを…」

「追うことは私が許しません。」

「そんな許さないなんてあなたには、」

 関係ないでしょと言いかけたが、その言葉はアイリスの手によって口を塞がれたので言えなくなる。

「話を聞いた限りアクアさんはジェラリーさんがステラさん達に託されました、そしてステラさんから私に託されました。

 なのであなたは私の言うことを聞くべきです。」

 そんな勝手な…私はアイリスの手を振り払おうとしたが出来ない、逆に私の口はアイリスの手によってどんどん締め付けられていくようだ。

 私が抵抗するのを止めると手を離してくれる。


「では、『我が身体は風となりて理を曲げる』」



 アイリスが呟いたと同時に景色は月明かりのみの薄暗い所から、きらびやかな装飾が壁、天井、家具、まるで一度だけ私が訪れたティヴランの謁見の間のような部屋であった。

「転移?」

「えぇそうですよ、ステラさんとは術式が少し違いますが転移魔法の1種です、そしてここは私の私室になります。」

「私室?…あなたは一体?」

「申し遅れました、私はアイリス・アクスウード。」

 アクスウード!まさか北の皇国アクスウードの名前ということは…

「そうです私が水の女神と呼ばれているアクスウード皇国の女神です。」

 ……女神?

「アイリス様、アクア混乱しちゃってるじゃないですかー。」

「ミジカ!…なんであなたが?」

 私と同期で魔法使い部隊に入隊したミジカが白兎人族特有の耳をピコピコ動かしながらアイリスの横に立つなんでここに?


「私はジェラリー隊長にここに来てアイリス様に仕えるように言われてたからね、アイリス様は北の大国アクスウード皇国の上皇つまりティヴランでいう女王だよ。女神は民衆がアイリス様のことをそう呼んでいるの。」

「王…様…失礼しました。」

 私は慌てて膝をつき手を胸に当てるティヴラン国で王族に対する挨拶の所作を作る。

「大丈夫ですよ、アクア。私はあなたを咎めたりしませんから、ただこの城から出ていき、ティヴランの仇を討つことを禁じます。」

「アイリス…様、しかしそれでは!ミジカ、あなたもアイリス様に仕えているのなら知っているでしょうティヴランがどうなっているのか?」

「わかってるよ、それに私じゃ何も出来ないことを。」

 ミジカは私を真っ直ぐ見つめて続ける。

「ただアイリス様ならやってくれると信じてるから…私の故郷を蹂躙し…私の家族を亡きものにした奴を…私は許さない。」

 ミジカ、なんて強い目なの…


 一時の静寂のあとにアイリス様がパンっと手を合わせる。

「さぁとりあえずミジカの指示に従ってこの城の仕事をしてもらうわ、ミジカお願いね。」

「はい。


 アクアついてきて」

 ミジカはアイリス様が脱いだフードを預り部屋の出口に向かうのでミジカについていく。


「ここは?」

 私がミジカに連れてこられたのは8畳ほどの狭い部屋であった、ベッドに机と小さなクローゼットがあるだけの狭い部屋。

「私の部屋だよ。

 アクア座って。」

 ミジカは私をベッドに座らせ、突然抱き締めてきた。

「…ミジカ?」

「泣いていいんだよ、あなたはアイリス様に今日連れていかれるまでこの城の医務室にいたの。目が覚めて色々混乱してると思う…だから泣いて、私と一緒に。」

 ミジカ…

 私は泣いた、私が鳴き始めるとミジカも声を出して泣いた。



 どれだけ泣いていたんだろう、ミジカは泣き疲れて眠ってしまい私は涙も出なくなりボーと窓から見える朝陽を眺めていたら部屋のドアをノックされた。

「はい。」

 ミジカを揺さぶるが起きないため私がドアを開ける。

「アイリス様…」

 部屋の外にはアイリス様、アイリス様は私とベッドに横になっているミジカを一瞥してからこう言ってくれた。

「泣けましたか?…これからあなたたちには私の近衛隊として働いてもらうことになります。…今回の件に関して国として動くことはできません。

 この印に誓い伝えておきます、あなたたちの愛した国を下劣な者に明け渡すつもりはありません…今は堪え忍んでください。」

 アイリス様は左の手の甲に描かれた紋様を右の手のひらで包み頭を下げて部屋の前から去っていった。















 …あれから2ヶ月経つ、私は朝の日課になっている近衛隊の訓練が終わり、アイリス様警護に向かう前の近衛隊控え室でアクスウードで発行された新聞を読んでいると、



『ティリッチ国宰相暗殺か!?』

 ティリッチ国宰相のクフリッツ・カールリヒ氏「32歳」が死去したことをティリッチ国が発表した。クフリッツ氏は代々ティリッチ国宰相を勤めていたカールリヒ家の当主にあたる。クフリッツ氏は自宅にて死亡してるのが発見された、腹部に刺し傷があることから何者かの手によっての殺人として、ティリッチ国警務隊は調べている。今現在の捜査状況としましては金品などが盗まれてるご様子はなくクフリッツ氏の妻や5歳になるご子息も無事であることからクフリッツ氏への恨みに思っての犯行にも思える。

 クフリッツ氏は30歳という若さで前当主にあたり前ティリッチ国宰相であった父親を亡くし、父親の跡継ぎとして宰相に抜擢された切れ者と評判であった。32歳での若すぎる死去、ティリッチ国としては相次いで宰相を失い、まだ後任も決まってないことから今後の外交や内政に痛く響くはずだ。



『ソリス国国王撲殺!』

 ソリス国国王アントマル・レオルク氏「36歳」が死去されたことをソリス国が発表しました。アントマル氏が城の執務室にて死亡してるのが発見された、顔や腹部への殴打痕から何者かによって撲殺されての殺人だと断定し捜査中とのこと、アントマル氏は自身が主催した城中の庭園でのパーティーの最中行方がわからなくなっていたが悲しき発見となった。傍らには黒焦げの男性の遺体も発見されたが、おそらく遺体は近衛兵の1人とのことで捜査されることになるとのこと。アントマル氏の後任には弟のアンヌルク・レオルク氏が継ぎ第9代国王に就任するとのことである。




 これは…

「どうしたの?アクア?」

 私は新聞を覗きこんできたミジカの言葉に返事する余裕もなく新聞を握りしめアイリス様のもとへと急いだ。




 息を切らしながらアイリス様の執務室の扉の前にたどり着いた。

 扉にノックしようとすると知っている声が聞こえてきた。

「えぇ、カイルが回収してきたわ。あれは私達が預かる、それでいいわね。」

「はい、問題ありません。


 ステラさん、ありがとうございました。カイルさんにもよろしく伝えて頂けますか?」

「…伝えておくわ、今は下僕2号の酒場のベッドで療養中だから後日にね。」

「ノアは手強いものですね、あのカイルさんが療養中とは…」

「心配しなくていいわよ、下僕2号の話じゃ酒場の地下に備蓄していた食料が尽きてきているから早く回収してくれと泣きつかれてるくらいだから。療養と言ってもただ2ヵ月も不眠不休みたいな状態で動いてたからね、ただの疲れが出ただけよ。いつもの通り傷ひとつなく帰って来たわよ。」

「ふふ傷ひとつなくですか…それよりも会って…いかれませんか?」

「えぇ、火のノアの回収をあなたに伝えにきただけだから『風となりて私は誘う、理を覆し、空が転じる』」


「アクアさん入ってきていいですよ。」

 聞き耳たててたのはアイリス様にはお見通しみたいであった。

「失礼しました、今来ていたかたはステラさん…ですか?」

「えぇそうですよ、それよりも急いで私のところにいらっしゃいましたけど、私に何か?」

「この新聞の記事について…」

「2ヶ月もお待たせしまいましたね。」

 私が考えていたことは合っていた、アイリス様の受け答えは私に肯定を示してくれた。

「あり、がとうございました。」

「…それでアクアさんはどうするんですか?このまま私の元にいてくれますか?それとも……」

「アイリス様…私…決めました!」










 

 あの新聞にはこんなことも書いてあった。

『ティヴラン商業特区として再建の見通し』

 あの1日で焦土と化したティヴラン国の土地で各国の支援を受けて元ティヴラン国周辺の村や町を合併することになり商業ギルド主導で商業特区として新しくなる。規模としましては街というよりもはや国家、親しみのある名前をということでティヴランの名を残しティヴラン商業特区と命名、大規模な人員を募集しているとのこと。















「アクアー!」

 ミジカが新しい隊服に身を包み私の元に走ってきた。

「ミジカその隊服、少しサイズが…」

 一部分がすごく主張している、私は…主張ないんだよ。

「んーそうかな?あっみんな集まってます隊長殿!」

「うん。」

 私は椅子に掛けていた隊服を着る。その背には隊長と刻まれている。ティヴラン商業特区警ら隊隊長。私の役職になる。

 アイリス様のご指導もあり、きつかったけど。

 3年間やすみなく、きつかったけど。

 私はここに戻ってきた、ミジカと共に。

 商業特区にはいろんな人が集まる、一攫千金を夢見る人…だけならいいのだが毎日のようにいざこざ、犯罪があり警ら隊はとても忙しい。毎日のように今みたいにミジカと部下と共に商業特区内を練り歩きながら犯罪等への警戒にあたる。


 たくさん人が集まっているこの場所だが会いたい人に会えない、お礼も言っていないあの人達。アイリス様は根っからの酒場の?の2人だからどこかの酒場に働いてはいると言っていたし、根っからの酒場の従業員ってどういう意味?それにどこかの酒場ってどこなんだろう?


 人混みに入るとミジカと部下と離れてしまった。

「頑張ってるわね。」

「おつかれさん。」

 人混みの中ミジカを探していた私にすれ違い様に聴こえてきた声。



 その後、どれだけ探しても声の主は見つからなかった。

「アクアーやっと見つけた、てかなんでこんなところにいるのよ?今日の警らルートと違うよね?…アクア?」

「ごめん、戻ろう。」


 ありがとうございました。不思議な酒場の従業員さん達。










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