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ネタ帳  作者: とある世界の日常を
91/178

愛だの恋だの

 そんな男は初めてだった。


「どうしてそこまで・・」

「一目惚れなんだ。絶対に幸せにする、だから俺と歩んでくれ」


 ただ愚直に来るだけではなかった。

 多少のしつこさはあるものの、嫌ではなかった。彼は人の顔色を読むのが上手いのか、本当に迷惑だと思う前に引くのだ。先程までのしつこさは何だったのかと思う程にあっさりと。それでいて必要な時はきっちりと来る。


「一目惚れなんて・・」


 信じていなかった。

 そう言って近付いてくる男はこれまでも沢山いた。でも結局は付き合うまでのハードルが高いと呆気なく他に行く。当然だ。彼等は一瞬の見た目のみで私に声を掛けてきた。

 そんな軽い言葉を誰が信じられるというのか。


「切っ掛けは一目惚れだが、今は違う。天真爛漫なようでいて、疑り深くて慎重で、ちょっと臆病な君が好きだ」

「・・あなたは、私を一番知ろうとしてくれたわ。そんな人、初めてだった」


 この人も、最初はそうだと思った。

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