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ネタ帳  作者: とある世界の日常を
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チートじゃなかった。

 所謂、皆が想像するような中世ヨーロッパ風で、剣と魔法のファンタジーな異世界に転移した。よくある特別な力を授かったとかどんな魔法でも使えるとかそんな事はなかったけれど、どうやら身体能力はこの世界の人よりも上らしい。


 色々と考察した結果、どうやらこの星は重力が地球よりも随分と軽いらしい。それが原因で私が強い、というよりはこの世界の人が弱いのだ。重力が軽いから基本的に体に掛かる負荷が低く、例えるなら骨粗鬆症。日常生活を送るに当たって必要な筋肉量も少ないため、筋肉量も減る。筋肉量が少なければ体を構成する脂肪を引き締める事は出来ずに体全体がほんのり丸い。しかし美意識としてやせ形が流行っているのか、人口の約4割程度がモヤシみたいなのだ。骨と皮で身がない。

 顔の作りはイケメンだったりするのだが、如何せん体型が好みではなく、性欲がわかない。


 重力が軽いのではないかという結論を出してすぐに、私はまるで漫画の主人公のように手足を含む幾つかの部位に重石を着けた。見た目的にはアクセサリーのようなものだ。日常生活には支障が出ない程度の重さだ。

 なぜそんなことをしているのかというと、宇宙飛行士の話を思い出したからだ。宇宙飛行士は無重力により筋力が著しく低下し、骨密度も下がり骨粗鬆症になる。地上に帰還した際は子供に抱きつかれるだけで骨折の危険があるほどだ。さらにその状態から回復するために数ヵ月を要する。


 つまりこの低重力下では私も同様に筋力低下と骨粗鬆症の可能性があるのだ。その為この重力下でも以前の骨密度や筋肉量を保つための苦肉の策。実際どの程度の効果があるかなど、時間が経ってみなければ分からないのだ。だから念の為、なのだ。

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