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ネタ帳  作者: とある世界の日常を
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毒婦

 ピリッと感じる舌の痛みが、嫌でも私の立場を際立たせた。


「(・・死ぬ毒ではないな)」


 この程度の嫌がらせは日常茶飯事だ。

 最近は無味無臭の毒も多いというのに、態々このような特徴を持つ毒を使うあたり、二つ上の姉が差し向けたものだろう。


「(はて、これは何の毒だったか)」


 今日の料理にはジャガイモが使われている。料理人が青くなったジャガイモに毒があることを知らないわけがないから、故意に使わせたのだろう。恐らくソラニンだ。

 症状は頭痛や吐き気、目眩などで下痢もあるが

そう多量に摂取しなければ症状は軽い。


「(濃いめの味付けだから分かり難いけど、これ青くなった部分しか使ってないんじゃないか?)」


 恐らく他の家族には普通のジャガイモが使われているのだろう。


「(地味な嫌がらせだ・・)」


 元々食事を多量に取る事はしない。

 遅効性の毒に気付かず致死量を摂取しないようにだ。

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