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ネタ帳  作者: とある世界の日常を
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魔法の子

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魔素は放射能。魔法は放射能を身体に取り込み、別の形に変容させたもの。魔法使いは浄化装置である。それ故に魔法を使えば使う程に寿命が減る。始まりの魔法使いは遺伝子操作により作られた生命体である。動物実験から始まっての人体実験である。動物実験で生まれた魔法を使う生物たちは今は魔物と呼ばれている。人間と違い、本能で魔法を使う為に人間よりも使用頻度が少ない為、凶暴性が強化される事となる。魔石は体内に取り込んだ魔素が浄化されきらずに結晶化したもの。


悪魔付き

知人がある日突然別人のようになる。悪魔に体を乗っ取られたと言われている現象。多くの場合は元の体の持ち主の人格を有している場合が多いため、より悪質だと恐れられている。もとに戻った事例はなく、発覚した場合は速やかに国への報告が必要になる。悪魔付きは国主導のもと国教に管理される。

悪魔付きになるきっかけは事故であったり、病気であったり、精神的負荷であったりと様々であるが、きっかけがある事から心の隙をついて取り付くのだとされている。

※言わずもがな異世界転生組。しかもある一定の年齢で覚醒するタイプの異世界転生。


精霊付き

生まれながらに精霊にとりつかれた子供。多くの場合が幼いころから多くを理解し、愚かにも魔力のあげる事に尽力するために総じて寿命が短い。死産の子供にとりつくとされている。これもまた国主導にて国教管理となる。

※生まれた時から記憶のある異世界転生組。

「可哀想な子、魔法がどういうものか、知らずに使い続けていたのね」


 魔法とは、古の能力。原初の力。今は失われし力。時折適正の高い者が生まれる事はあるものの、その殆どが障害を持って生まれる為に短命である。


「眠りなさい、せめて残りの生を全うできるように、私が魔術を教えよう」


 魔術とは、この世に満ちる魔素を身体を通さずに使用できるよう改良されたものである。行使には道具が必要とされるが、適性がなければ道具を使う事は出来ない。適正者は世代を超える毎に減っている。それと同時に、世界を満たす魔素と呼ばれるものも薄くなっているのだそうだ。



 師匠との出会いは私にとっては幸運だった。だが世界にとっては不運だった。

 師匠は私を助けた。私を助けた事により師匠は国を追われ、こうして隠れるように暮らしている。


「もっと辺鄙な場所に住まなくていいんですか?」

「下手に隠れるより、こうして人に紛れた方が案外気付かないもんだよ」


 写真は愚か通信機器もそろっていないこの世界では、指名手配など殆ど意味を成さない。似顔絵は人の思い込みというフィルターを通って記憶を頼りに描かれる為、大きな特徴しか描かれておらずその上余程特殊な特徴でない限りは同様の特徴を持つ人というのは一人ではない。


「師匠は物知りですね」

「アイリスが何も知らないだけだよ」


 アイリスはこれと言って特徴のない人間だ。色合いはこの国によくいるものだし、見目も悪くはないがよくもない。初めて会った人にはよく友人に似ていると言われる程度にはありふれた顔立ちだ。


「私、何も知らなかったんですね」


 前世の記憶を持って生まれかわったのだと分かった時は、万能感に溢れなんでもできし、何にでもなれると思っていた。


「仕方ないさ、それが普通さ」


 思えば、全てが上手くいきすぎていた。



「とうさま、かあさま、わたくし、もっとおべんきょうをしたいですっ!」

「まあ、ダリアはとても勉強家なのね」

「自慢の娘だよ」


 前世ではこうまで手放しに褒められた事はなかった。

 そのストレートな褒め言葉が嬉しくて、私はますます勉学にのめり込んだ。身近な所に魔法を連想させる道具は沢山あった。そして家には魔法に関する本も多く所蔵していた。魔法に興味を持つのは、ごく自然な事だったと思う。

 けれど今思えば、あれは仕組まれていたのだと理解できる。


「みて、かあさま!」

「まあ!凄いわ。ダリア!」

「ダリアは本物の天才だ」



魔法を使いすぎて既にボロボロの状態の時に師匠に拾われる⇒冒頭は大きな街中で普通に買い物をしている所から始まる⇒

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