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足りないアタシ
諦める事に慣れて、欲望が足りていない。
何かを渇望するほどの絶望はなく、ただ退屈な生を消化する毎日。状況は少しずつ悪化していても、それらは対岸の火事で、私には関係のない事だった。
「なんだ、結局戦争するんだ」
人の世は不公平で不平等で、いつだって犠牲を強いられるのは大人しく従順な弱者だ。
どうでもいいと言えばいい。私には関係ない事だ。結局戦争など、上がそれをしたいだけで、下がそれを実行しなければ成り立たない。従ってしまうから上下関係というものは成り立ってしまう訳で、従う者がいなくなれば権力など無意味なものになるのだ。ソレに従っている時点で、従っている者はその扱いを受け入れているという事だ。
私は従わない。それだけだ。




