異世界転生に当選したらしい
「じゃじゃ〜ん!!異世界転生当選おめでとうございま〜す!!」
突然の紙吹雪に、一富士二鷹三茄子に招き猫、日の丸印とパッと見お祝いごとっぽい賑やかな視界。
「異世界行きたいって思ってるよね。人がいない離島がご希望ですね!ご要望通り、猛獣のいない南国系の無人島にしときました〜!!」
「え・・・は・・・?」
「残念ながら魔法や不思議生物はいない世界ですが、開拓する楽しさを味わえますよ!しかも貴方が面倒だと思っている人間関係は一切なし!」
「はぁ・・・」
なんだろうか、この変な夢は。明晰夢というやつだろうか。セミリタイアして、静かな無人島で自給自足の生活をしたいと思って、販売されてる無人島を物色していたから、こんな夢を見ているのだろうか。
「インフラは?」
「人類未踏の無人島です!」
高すぎて買えないと諦めモードになっていたのだが、やっぱり内心諦めきれないんだよなぁ。
「常夏ですか?」
「常夏ですよ。海も綺麗!」
「こっちでの扱いは?」
「行方不明」
「行方不明か〜」
まあ、いいか。
「注意事項は?」
「水の確保はお早めに!」
異世界ってよりは、サバイバル系の生活になりそうな助言だな。
「では、いってらっしゃいませ!因みに老化とは無縁の肉体はサービスです。どうぞ、長くお楽しみ下さい」
突然の暗転の後には、波の音と砂の感触。
「あ〜なんか、癒される〜・・・」
このままぼやっとしておきたいが、水の確保は多分最優先。望んだのは自分だが、道具一切なしはソコソコハードル高くないか?
「ヤシの実とかあるのかな」
海水沸かしての水の確保もできるだろうけど、道具作りが先になりそうだし、水分蓄えてる系の植物が手っ取り早い。多分。どっちもできるように同時進行でやんなきゃだな。
「・・結構曖昧な知識ばっかりだけど、やっていけるかな・・あ、南国ってヒルとかいんのかな。いそうだな。ジャングル入るときはそれも気をつけなきゃ。あ、日焼け意外とヤバいんだよね。帽子か日傘代わりの〜・・南国って葉っぱデカいな。このまま使えばいいや」
使いやすさは生活基盤整ってからだな〜。服もいつの間にかシンプルなワンピースとサンダルになってたし、作ることになるか、裸族になるかだな。




